D2Cに最適な資金調達方法は?効率良く資金調達できる方法も合わせて解説!

2021年1月30日

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「D2Cを立ち上げたいが、資金がない」「効率的なD2Cの資金調達方法を知りたい」

D2Cの立ち上げを検討されている人は、このような疑問や問題があるのではないだろうか。

D2Cは、従来のECサイトや販売方法と異なる「次世代の売り方」だ。仲介業者を挟まずに消費者とダイレクトに売買をするD2Cは、SNSの発展により今後ますます拡大していくだろう。

そこで、本記事ではD2Cを作る際に最適な資金調達方法を解説する。

D2C起業などを考えている人は、本記事を読むことで、D2C立ち上げへの具体的な道筋が分かるだろう。

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D2Cを作る際に資金調達をするメリット

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そもそもD2Cを作る際に資金調達をするメリットとはなんなのだろうか。

D2Cを作る際は、様々なところに費用が発生する。自社ECサイトの作成・SNS運用・ホームページなどだ。

D2Cの内容や規模にもよるが、自身の貯金だけで作るのは現実的ではない。そこで、資金のない人でも資金調達をすることでD2Cを作れるのだ。

具体的にD2Cを作る際に資金調達をするメリットは、以下のものが挙げられる。

・レバレッジが効く
・株式なら返済しなくても良い

レバレッジが効く

資金調達をするメリットのひとつ目が、「レバレッジが効く」ことだ。

例えば、自己資本が500万円で銀行から200万円の融資を受けたとする。自己資本だけでは500万円しかかけられないところを、借り入れをすると700万円まで使える資金が増えるのだ。

このような「自己資本利益率(ROE)」が高まることを、レバレッジ効果と呼ぶ。

しかし、融資を受けた際は期日には必ず返済しなければならず、ベンチャー企業などにとっては大きな負担にもなり兼ねる。

株式なら返済しなくても良い

資金調達方法として、自社株を発行する方法がある。

この場合、先ほどの融資と異なり、調達した資金を返済する必要がない。例えば、1株5,000円で自社株を発行したとしよう。その後、業績不振により株価が1,000円まで下落したとしても、補償の義務は発生しないのだ。

しかし、この方法には「買収・合併」というデメリットもある。

株式会社の場合、株主の持ち株によって経営権が生じる。つまり、社外に大量の株が流れた場合、経営権を剥奪されるケースも起こり得るのだ。

株式発行で資金調達をする場合は、このようなケースにも注意していただきたい。

D2Cの資金調達方法は?

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D2Cを作る際は、資金調達をしたほうが良いということを解説した。

ここからは、D2Cを作る際の具体的な資金調達方法を見ていこう。

D2Cの資金調達方法といっても、他のベンチャー企業や新規事業を立ち上げるのと、何ら代わりはない。

具体的な資金調達方法は、以下のとおりである。

・銀行融資
・日本金融政策公庫
・VC(ベンチャーキャピタル)からの出資を受ける
・エンジェル投資家からの出資を受ける
・クラウドファウンディング

銀行融資

事業の資金調達と聞いて、多くの人がイメージするのは「銀行から融資を受ける」ことではないだろうか。

銀行融資の特徴は、基本的に金利が低いことが挙げられる。条件にもよるが、年利5%前後で借り入れられる場合がほとんどだろう。

しかし、結論を言うとスタートアップのD2Cが、銀行融資を受けるのは現実的ではない。

なぜなら、銀行融資の審査は非常に厳しいからだ。

基本的に創業から3期以上経過している企業でないと審査を通過するのは難しいだろう。

D2Cの資金調達をお考えの人は、ぜひ他の方法を推奨する。

日本金融政策公庫

日本金融政策公庫は、日本政府が運営している金融機関だ。

新規事業であっても審査が通りやすく、銀行融資よりも金利が低い。中には無金利で融資を受けられる場合もあり、D2Cを新規立ち上げする際にはかなり助かるだろう。

特に新規事業を始める際に多く利用されている金融機関なので、銀行融資を断られてしまった人も、検討されてみてはいかがだろうか。

VC(ベンチャーキャピタル)からの出資を受ける

VC(ベンチャーキャピタル)とは、スタートアップの企業に投資を行い、対価として株式を受け取る組織のことである。

しっかりとした戦略があれば出資が受けやすいVCだが、実はVC側にも大きなメリットがあるのが特徴だ。

なぜなら、投資先の企業が株式公開するほど成長した場合、保有している株を売却して大きな利益を得られるからである。

例えば、メルカリやグリーなどの大手IT企業も、ベンチャー時代はVCによる資金調達を行ってきた。

しかも、VCは出資であり融資ではない。つまり事業が失敗したとしても返済をしなくても良いメリットもある。

D2Cを立ち上げる際は、ぜひVCによる資金調達も視野に入れてみてはいかがだろうか。

クラウドファンディング

新規事業を立ち上げる際、クラウドファンディングを利用した資金調達も近年注目されている。

クラウドファンディングとは、クラウドファンディングサイトなどを通じて自身のビジネスプランを公開し、出資者を募るという資金調達方法だ。

多くの人が共感できるビジネスプランを掲げられると、目標よりも多額の資金を調達し、なおかつ宣伝効果さえも期待できる。

しかし、全く出資が集まらない場合もあり、自身のアイデアを他社に真似される危険性も忘れてはいけない。

確実に資金調達できる方法ではないため、慎重に見極める必要があるだろう。

エンジェル投資家からの出資を受ける

最後は、エンジェル投資家からの出資を受ける方法だ。

エンジェル投資家とは、スタートアップのベンチャーや新規事業に投資をする人のことを指す。

エンジェル投資家から出資を受ける際は、出資額に応じて自社株を譲渡するのが一般的で、出資されたお金に対する返済義務はない。

ちなにみ、エンジェル投資家の大半は経営経験のある人が多く、経営に関するアドバイスも貰うことができるだろう。

しかし、そもそもエンジェル投資家に出会うことが困難であったり、経営に口出しされるリスクもあるので、自分たちが目指す方向に進めないリスクも承知していただきたい。

D2Cが効率良く資金調達するためにするべきこと

ここまで、D2Cを立ち上げる際の資金調達方法を解説した。

ここからは、D2Cが効率よく資金調達するためにするべきことを解説しよう。

D2Cを立ち上げる際、以下のことを行うと資金調達がスムーズに行く傾向にある。

・メディアに掲載される
・初期段階で実績を作る
・コミュティを形成する

メディアに掲載される

D2Cのスタートアップがメディアに掲載されることは、資金調達の上で重要だ。

特にクラウドファンディングを行う際は、有名メディアへの掲載実績があったほうが良い。

なぜなら、知名度が上がることで、多くの出資者を獲得できるからである。

メディアに掲載してもらうためには、こちらからのアプローチが必須だ。

各メディアにクラウドファンディングを開始する旨のリリース文を送ったり、ライターにこちらから連絡をするなどが挙げられる。

初期段階で実績を作る

初期段階で実績のあるD2Cは、出資者が集まりやすい。

クラウドファンディングやVCにしても、全くのスタートアップよりも実績のある事業に投資をしたいのは明白である。

先ほど紹介した、「メディアへの掲載」も立派な実績のひとつだ。

D2Cの資金調達を考えている人は、ひとつでも多く実績を積んだほうが良い。

まとめ:D2Cの資金調達方法は様々

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本記事では、D2Cの資金調達方法を解説した。

D2Cの立ち上げでは、必ずと言って良いほど資金調達が必要になる。

立ち上げるD2Cの内容や規模によって、それぞれ資金調達方法は異なってくるだろう。

D2Cの立ち上げを検討している人は、ぜひ本記事を参考にしながら資金調達をしていただきたい。

監修税理士・公認会計士からのコメント

新時代のビジネスモデルであるD2Cは新規顧客獲得のチャンスです。導入を検討している方は、資金調達を効率よく行い、新しい販売経路の確保を行いましょう。D2Cは高品質な商品を安価で提供できるのも魅力です。今後もより注目される販売方法となるでしょう。

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2021年1月30日経営者の課題と解決策

Posted by taxtech-editor