経営者向け!【融資コンサルの活用法】まとめ

2020年6月30日

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

「融資を受けたいけど、どんな制度を利用したら良いか分からない」「審査に有利になるよう準備したい」という経営者の方は多いだろう。そこで活用したいのが、融資を受けるための強い味方となる「融資コンサル」である。今回は、融資コンサルの正しい活用方法や税理士との違いの解説に加え、実際におすすめできる融資コンサル系の組織をご紹介していく。

本記事を読むメリット

  • 融資を受ける際に融資コンサルをどのように活用すべきか概要を把握できる
  • おすすめできる厳選された融資コンサルも把握できる

融資コンサルとは?

融資コンサルとは、融資を受けられるようにコンサルティングを行うサービスである。融資を受けるためには、「この人になら貸しても大丈夫だろう」という金融機関からの信頼が必要不可欠だ。融資コンサルでは、経営者のポテンシャルを深堀りし、それを客観的な資料としてまとめ、銀行からの信頼を獲得するためのサポートをする。説得力のある事業計画書や経費レポートを準備することで、金融機関からは大幅な信頼を得ることができる。金融機関にしっかりとしたアピールをするために、ぜひとも活用したい。

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融資コンサルへの成功報酬はどうなっている?

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融資コンサルへの報酬は、融資実行額に対する成功報酬で決められることが多い。成功報酬を含む報酬は出資法で5%が上限と定められている。報酬の名目が成功報酬ではなくコンサルタント料の場合でも、実質報酬であれば同様。着手金もこの5%の中に含めなければならない。

融資コンサルの中には、成功報酬を数十%もとる違法な会社もある。ワラにもすがる思いで融資を決断した経営者の足元を見る、非常に悪質な手口である。こうした会社は成功報酬さえ得られたら、その後のフォローはしてくれない。悪質な融資コンサルに引っかからないよう、契約前にしっかり成功報酬額を確認しておこう。

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税理士とはどのような違いがある?

税務書類の作成や記帳業務、税務相談など、会社運営をする上で最大のビジネスパートナーとなってくれる税理士。日頃から事業者の資金管理の相談に乗っているだけあって、融資コンサルと同様お金に精通している。資金調達を得意とし、的確なアドバイスをしてくれる税理士も多い。しかし税理士はあくまで「税金のプロ」であり、融資のプロではない。融資コンサルとは専門分野が異なる。より専門的なサポートで融資を受けられる確率を上げたいなら、融資コンサルを活用したい。

融資コンサルの賢い活用方法

資金調達のプロである融資コンサル。せっかく契約したなら賢く活用して、自社に資金繰りに生かしたい。ここでは、融資コンサルの賢い活用方法をご紹介する。

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金融機関の翻訳係として活用する

金融機関と融資の話を進める上で、意味が分からない専門用語が出てくることもあるだろう。金融機関からの質問に的確に答えられないと、審査にも影響が出る。融資コンサルはそうした専門用語を噛み砕き、わかりやすく翻訳して伝えてくれる。金融機関とのやりとりもスムーズに進むようになるだろう。

企業の特徴や強みを言語化してもらう

金融機関の信頼を獲得して融資審査を通過するためには、企業の特徴や強みを効果的にアピールする必要がある。しかし自社の特徴や強みは、自分ではなかなか言語化できないもの。そこで融資コンサルが、強みや競合優位性など、事業性評価ができる点を引き出してくれる。

金融機関が求める資料をきちんとそろえてくれる

特徴や強みが分かったところで、それを金融機関に伝えられないと意味がない。経営コンサルは、それらの情報をまとめて紙資料として作成してくれる。金融機関に求められる事業計画書や資金繰り表を作ったことがない経営者も、融資コンサルがサポートしてくれるためスムーズに作成できる。

おすすめできる融資コンサル系組織3選

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数多くの会社が融資コンサルを行っているため、どれが良いのか悩んでいる経営者も多い。そこでここでは、おすすめできる融資コンサル系組織を3つご紹介する。

Cross&Crown合同会社

費用を抑えて融資コンサルを受けたい方におすすめなのが、東京都港区に本社を置く「Cross&Crown合同会社」。経営コンサルティングの一環として融資コンサルサービスを提供している。成功報酬は調達額の3%〜と良心的で、資本金の少ない創業初期の企業でも利用しやすい。日本政策金融公庫や銀行からの借り入れ、在庫や売掛債権を担保とした融資、ファクタリングなど、幅広い融資制度に対応する。すべてのコンサルタントが経営の経験者で、中には金融機関への勤務経験をもつスタッフや事業再生の経験豊富なコンサルタントも。経営者目線での的確なアドバイスをもらえる。

株式会社スペースワン

中小企業の経営全般をサポートする、東京都渋谷区に本社を置く「株式会社スペースワン」。企業の強みを活かしたコンサルティングで、融資を成功に導く。毎月情報を更新しながら、その都度適切な資金繰り環境をコンサルティングする。必要に応じて税理士や弁護士などの士業とも連携しながら、企業に合わせたサポート、アドバイスを行う。

株式会社ファイナンスアイ

資金調達の実績を重視したい経営者におすすめなのが、大阪府大阪市に本社を置く「ファイナンスアイ」。これまでの相談件数は約8,000件、資金調達の成功率は98%。豊富な資金調達支援実績を活かして、他社で資金調達支援を断られた方でも融資成功に導く。

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税理士・公認会計士コメント

 資金調達で重要な事業計画を策定するためには、自社の経営を分析をして、事業戦略を策定し、数値化する必要があります。経営者は得手不得手がありますので、各フェーズで支援を受けたいところを明確化して、外部の専門家に依頼することで円滑な融資を受けることができます。一般的に経営分析や戦略を立てるのが得意なのはコンサルティング会社、数値化するのが得意なのは公認会計士や税理士。もちろん両方できることも多数あります。

 一方、外部に依頼しても最後はご自身で決めて責任を負う必要があります。そのため丸投げではなく、外部の専門家と壁打ちしながら事業計画を深めていくことが大切です。

2020年6月30日経営者の課題と解決策