創業融資は起業したての資金調達におすすめ!審査に受かるためのポイントも徹底解説!

2020年12月30日

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事業を創業するときに気がかりなのが「資金調達の方法」ではないだろうか。

自己資金を用意していても足りない場合には、資金調達をする必要があるのだ。

そこで、資金調達の方法として多くの起業家に利用されているのが「創業融資」である。

創業融資とはどのような種類やメリットがあるのだろうか。

今回は、創業融資を利用したい起業家へ向けて、以下の内容を紹介する。

・創業融資とは

・創業融資に必要な書類一覧

・創業融資の審査で落ちやすいポイント

・創業融資の審査に受かるためのコツ

創業融資の審査に受かるためのコツを紹介しているので、これから創業融資を利用する方はぜひ参考にして欲しい。

創業融資とは?

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創業融資とは、その名の通り「これから創業する人へ創業資金を融資する制度」のこと。

創業する際にはさまざまな部分で資金が必要となる。

自己資金を用意している人でも足りない場合が多いため、そのような時に利用することができるのだ。

ここでは創業融資の種類と利用するメリットについて詳しく紹介していく。

創業融資の種類

創業融資には、

・日本政策金融公庫

・信用保証協会

の2種類の制度があり、仕組みや条件が少しづつ異なる。

この2つの制度について、詳しく紹介していく。

【日本政策金融公庫】

日本政策金融公庫は、国の政策に基づいて融資を行っている組織である。

日本政策金融公庫の創業融資は「無担保・無保証」で借りられるのが大きなポイント。

社長や代表者が保証人になる必要がないため、起業家からの人気が高い制度である。

【信用保証協会】

いわゆる「制度融資」と呼ばれる制度のこと。

主に地方自治体・民間の金融機関・信用保証協会の3つの機関が連携して融資を行う制度となっている。

地方自治体が窓口になることで、借入額の一部を自治体が負担するなど、利用者にとって嬉しい仕組みとなっているのだ。

さらに最大の特徴は融資が受けやすくなること。

創業したての起業は、取引実績がないことから信用がなく、融資を受けづらいというデメリットがある。しかし、信用保証協会のバックアップを受けることで信用力が補完されるので、融資が受けやすくなるのだ。

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創業融資を利用するメリット

これから創業する方にとってはぜひ利用したい創業融資。

創業融資を利用するメリットについて、それぞれの制度ごとに詳しく紹介していく。

【日本政策金融公庫のメリット】

日本政策金融公庫で創業融資を受けるメリットは以下の通りである。

・無担保・無保証で融資が受けられる

・融資実行までのスピードが早い

・固定金利なので返済計画が立てやすい

【信用保証協会のメリット】

信用保証協会で創業融資を受けるメリットは以下の通りである。

・信用保証協会からの保証を受けられる

・利子補給制度を使うことで低金利の融資を受けられる

それぞれの制度ごとにメリットは異なるため、どのメリットを重視するのか考えておきたいところである。

創業融資に必要な書類一覧

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これまで「日本政策金融公庫」「信用保証協会」の2つの創業融資について解説してきた。

その中でも、日本政策金融公庫の方が必要な書類も多いため、手続きに時間がかかってしまう。

そこでここでは、日本政策金融公庫の創業融資について、必要な書類を詳しくまとめてみた。これから日本政策金融公庫の創業融資を利用する方はぜひ参考にして欲しい。

創業融資に必要な書類①:借入申込書

まず初めに必要なのが「借入申込書」である。

これは創業融資を受けるときの申込書で、申し込む人の名前や融資希望金額、返済期間などを書いて提出する。

公庫のHPからダウンロードできるので、入手しておくと良いだろう。

創業融資に必要な書類②:創業計画書

創業計画書は、融資の審査を行う上で最も重視される書類となる。

そのためしっかりと内容を吟味し、慎重に作成したいところだ。

創業計画書では創業の動機や経営者の略歴、創業する事業についての内容を細かく記載する必要がある。

この書類で融資した資金の返済能力があるかどうかも判断されるため、今後の事業について考えるきっかけにもなるのではないだろうか。

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創業融資に必要な書類③:履歴事項全部証明書の原本

創業した際の登記事項を確認するための書類である。

法務局で入手できる他、オンライン申請システム「登記ねっと 供託ねっと」で入手することができる。

創業融資に必要な書類④:見積書(設備に使用する場合)

融資された資金を設備資金として利用する場合には、設備を設置する時の見積書も必要になる。

設備を設置する業者から事前に見積書をもらっておくようにしよう。

創業融資に必要な書類⑤:不動産の登記簿謄本または登記事項証明書(不動産担保を希望する場合)

不動産を担保にしたい場合には、不動産の登記簿謄本または登記事項証明書が必要になる。

この書類も法務局やオンライン申請システム「登記ねっと 供託ねっと」で入手できるため、事前に用意しておくと良いだろう。

こんな人は注意!創業融資の審査で落ちやすいポイント

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2つの創業融資の中でも日本政策金融公庫の創業融資は、無担保・無保証ということで起業家からも人気が高い資金調達方法である。

無担保・無保証ということで審査も厳しいのが特徴だが、特に審査に落ちやすい人について紹介していく。

以下のような特徴の起業家は審査に落ちやすい傾向にあるため、注意が必要だ。

ポイント①:自己資金が用意できていない

審査に落ちやすい人の特徴の1つとして「自己資金が用意できていない」というものが挙げられる。

融資を受ける場合には、創業に向けてしっかり準備をしてきたことをアピールしなくてはならない。そのため、自己資金が用意できていないとなると「安易な起業」「計画性がない」というイメージを持たれてしまう

このようなマイナスなイメージを持たれないよう、しっかりと自己資金は準備しておきたいところだ。

ポイント②:創業する業界の経験がない

創業融資の審査では「創業する業界の経験が豊富かどうか」もチェックの対象になる。

全く経験がない業界で創業しようとしても、成功する可能性は低いからである。

「これまで経験した業界とは全く違う分野で起業したい」という人であってもまずは経験することが大切だ。

そのためアルバイトなどで1〜3年働くなど、経験を積んでおくようにしたい。

ポイント③:事業計画や返済計画がはっきりしていない

創業融資では「融資した資金をしっかり返せるかどうか」も判断基準になる。

そのため事業計画や返済計画は重視される情報の1つである。

事業計画や返済計画が明確でないと「返済する能力がない」と判断されるため注意が必要だ。事業計画の作成に不安がある場合は、税理士などに相談しても良いだろう。

創業融資の審査に受かるためのコツとは?

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これまで創業融資の審査に落ちやすい人の特徴を紹介してきた。

審査に受かるためにはどのようなコツがあるのだろうか。

ここでは創業融資の審査に受かるためのコツを解説していく。

「自社の強み」を考える

創業融資の審査では「競合他社と比べて自社にどのような強みがあるのか」をアピールすることが大切だ。

創業するとなると、競合他社と競い合いながら利益を上げる必要がある。

そのため自社の強みをしっかり把握し、審査担当者を納得させるようなプレゼンをしなくてはならない。

創業融資を受ける前に一度、自社の強みについて考えておきたいところである。

実現できそうな返済計画を立てる

創業融資の審査では返済計画についても確認されるが、実現可能な計画を立てるようにしたい。

返済の事ばかり考えていると無理のある計画を立ててしまいがちだ。

返済は早く終わるかもしれないが、経営自体に影響が出ては意味がないのである。

無理せず、しっかりと経営が続けられるような返済計画を立てるように心がけたい。

借入額と使い道を明確にする

創業融資の審査に受かるためには「借入額と使い道を明確にする」ということも注意したい。融資された資金を何に使うのか、どのくらい使うのかが明確になっていると信用力が上がるためである。

創業融資での審査は信用が大切になってくるため、返済計画だけでなく資金の使い道も明確にしておくと良いだろう。

まとめ:明確な事業計画を立てて創業融資を利用しよう

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今回は、創業融資を利用したい起業家へ向けて、以下の内容を紹介した。

・創業融資とは

・創業融資に必要な書類一覧

・創業融資の審査で落ちやすいポイント

・創業融資の審査に受かるためのコツ

創業融資には2種類あり、特徴や条件も異なるため、自社にあったものを選ぶのがおすすめだ。

創業融資の中でも審査が厳しいと言われているのが「日本政策金融公庫」の創業融資である。審査のコツや落ちやすい人の特徴も詳しくまとめたので、これから利用する人はぜひ参考にして欲しい。

監修税理士・公認会計士からのコメント

これから起業する人の資金調達におすすめしたいのが創業融資です。創業融資は無担保・無保証で資金を借りることができますが、審査に通るためにはしっかりと準備をする必要があります。起業成功の秘訣はしっかりとお金を管理することです。Taxtechの他の記事も参考にして、学びを深めましょう。

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Posted by taxtech-editor