起業家が把握しておくべき【ペイドメディアのイロハ】

2020年6月30日

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今や誰もが気軽にインターネットで情報を得られる時代となり、Web広告も身近なものとなった。「Web広告でユーザーの購買意欲を高めたい」と考えている起業家も多いだろう。Web広告でいち早く効果を出すなら、ペイドメディアは把握しておく必要がある。今回は、ペイドメディアの概要や種類、活用方法について解説していく。

本記事を読むメリット

  • トリプルメディアの一角であるペイドメディアの全体像と正しい活用方法が理解できる
  • 何をいつやるべきかの具体的イメージがわく

ペイドメディアとは?

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Web広告の種類は、大きく「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」の3つに分類される。「オウンドメディア」とは、自社で所有しており、100%コントロールが可能なコンテンツのこと。「アーンドメディア」とは消費者やユーザーが情報の起点となり、ユーザーの信頼を獲得するためのメディア。

そして「ペイドメディア(paid media)」は、外部メディアに料金を支払い、一定期間広告を掲載できる広告のことである。具体的にはPR記事、有名人を起用したスポンサー記事、ネット検索連動型のWeb広告などがある。Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSでも広告オプションを提供している。Web広告に限らず、従来の宣伝に用いられてきた新聞広告や雑誌広告、テレビコマーシャル、公共交通の宙吊りなどもこれに分類される。

ペイドメディアは広告を掲載できる期間が限られているので、期間内にどれだけ効果を上げられるかが重要となる。あらかじめ掲載先のメディアについてリサーチして、費用対効果を検討しておこう。読者や視聴者数の多いメディアに依頼することで、話題作りとして活用できて即効性も期待できる。これまで認知されていなかったターゲット層にも、企業やブランドの存在感を示せる

しかしインターネットの普及に伴いWeb広告を目にする機会も増え、あからさまな宣伝に対して不信感を持つ人も少なくない。企業やブランドへの価値を下げずに広告の効果を発揮するために、広告内容は慎重に検討する必要がある。

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web広告だけではない。ペイドメディアの種類

ペイドメディアはいわゆる「広告スペースを借りる」ような宣伝方法で、従来から用いられてきた。Web広告だけでなく、以下のようなものもペイドメディアである。

  • 新聞・雑誌広告
  • ディスプレイ広告
  • 公共交通の中吊り
  • テレビ・ラジオコマーシャル

オウンドメディアやSNSマーケティングと組み合わせて「資産化」しよう!

ペイドメディアはあくまで外部のメディアに期間限定で掲載される広告なので、即効性はあるもののその期間だけで効果が終わってしまうことも。ペイドメディアを見て商品やサービスに興味を持ってくれたユーザーがさらに詳しい情報を得られるように、オウンドメディアやSNSマーケティグと組み合わせるのがポイントだ。ペイドメディアは一定期間で終わってしまうが、オウンドメディアやSNSはコンテンツを蓄積して資産化することができる。

ペイドメディアの活用方法3選

Web広告でのペイドメディアは、さまざまな活用方法がある。ここでは、中でも代表的なものを3つご紹介する。

SNS 

SNS広告とは、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNS上で配信される広告である。自社の商品やサービスに合わせてセグメントやターゲティングが細かく設定できるため、狙った層にリーチしやすいのがメリットだ。例えば自社商品のターゲットが神奈川県の20代女性の場合、神奈川県在住の20代女性のみに広告を表示することができる。SNSは拡散力が強いので、より多くのユーザーにリーチできる可能性もある。潜在層への認知拡大から顧客層へのアプローチまで、幅広い活用が可能だ。

リスティング 

リスティングは、ユーザーが入力したキーワードや閲覧しているサイトの内容に応じて広告を表示する広告である。ターゲット層に届きやすく、ユーザーに興味・関心を持ってもらいやすい。「広告」「PR」などとアイコンがつくのでクリックされづらい傾向はあるが、SEOと異なりすぐに上位に表示されるので即効性が高く、認知拡大しやすい。

youtube

youtubeで見たい動画の前後に配信されるのも、ペイドメディアの広告のひとつ。テキストや画像に比べると圧倒的に多い情報量を短時間で伝えられるため、商品やサービスに興味をもってもらう手段として有効である。しかし近年ではyoutubeでの動画広告が増えてきたため、不快感を感じるユーザーも少なくない。広告内容は慎重に検討する必要がある。

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ペイドメディアの正しい活用方法 まとめ

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今回は、ペイドメディアの概要や種類、活用方法について解説してきた。ペイドメディアはコストはかかるが、その分短期間で認知を拡大できる。オウンドメディアやSNSを組み合わせることによって、より多くのユーザーに商品やサービスの魅力を発信できるだろう。目先の利益ではなくLTV(顧客生涯価値)を意識して、長期的に愛されるためのブランディングを意識して、ペイドメディアを活用していきたい。

2020年6月30日経営のオンライン化