バーの開業資金はいくらかかる?開業資金を抑えるポイントとは

2020年12月17日

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1x1.trans - バーの開業資金はいくらかかる?開業資金を抑えるポイントとは

根強い人気を誇るバーの開業。転職して始めたい業種としても人気のバーだが、開業資金はいくらかかるのだろうか。

一般的な飲食店よりもメニューが決まっているぶん、設備へかかる費用は少ないとされている。

そこで今回は、これからバーを開業する方へ向けて、以下の3つを紹介する。

・バーの開業資金の内訳

・バーの開業資金を抑えるポイント

・開業前に決めておきたいバーの業態

これからバーを開業する方はぜひ参考にしていただきたい。

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バーの開業資金の内訳とは

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バーの開業資金の内訳は以下の4つに分けられる。

・不動産の契約資金

・店内の内装工事費

・お酒の仕入れ費用

・グラスや備品の購入費

居酒屋などに比べて、厨房設備の工事費がかからないのが最大のメリットだ。

この4つの費用について詳しく解説していく。

物件の契約資金

まずバーを開業するには物件の契約が必要だ。

契約費用として以下の4点が必要となる。

・前家賃

・保証金

・礼金

・仲介手数料

保証金は家賃の12ヶ月分必要と言われているため、余裕を持って用意しておきたい。

さらに、家賃は毎月発生するが、売上の10%が家賃の目安となっている。

立地や他の店の価格帯を参考にしながら、どのくらい売り上げる必要があるのか、把握しておくとよいだろう。

店内の内装工事

店内の内装工事費用は、他の飲食店に比べるとかからないのが特徴だ。

取得した物件が店の雰囲気に合っていれば、ほとんど内装を変える必要がないため、バーの居抜き物件を狙うのがおすすめ。

店のコンセプトに合わせてふさわしい物件を探すように意識しよう。

お酒の仕入れ費用

バーといえばお酒の品揃えが重要。

来店するお客様を満足させるためにも、こだわりのラインナップは欠かせない。

バーの業態にもよるが、ビールやウイスキー、ジンやリキュールなどさまざまな種類のお酒を揃えておく必要がある。

お酒の種類によっては高額な商品もあるため、仕入れ費用はかなり大きな割合となるのだ。

グラスや備品の購入費

グラスやコースター、マドラーなど必要になる食器類は意外に多い。

高額なものを揃える必要はないが、店の雰囲気やコンセプトに合ったものを揃えることが大切だ。

購入費を抑えようと安いもので揃えることで、店の雰囲気も安っぽくなってしまうからだ。

バーといえば大人がゆったりお酒を楽しむ場所。

提供するグラスなどにもこだわっておきたいところ。

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バーの開業資金を抑えるポイント

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バーの開業資金は、居酒屋などの飲食店に比べると比較的抑えやすい。

厨房の設備に資金がかからないためだが、その他にも資金を抑えることができるポイントがいくつかあるのだ。

ここでは開業資金を抑えるポイントについて詳しく解説していく。

店の立地を考える

開業する際、まずはじめに「どこに店を構えるか」ということを考えるのではないだろうか。バーとして営業していくうえで店の立地はとても重要だ。

しかし、飲食店や美容室などは「立地が良い場所=集客がしやすい」とされるが、バーの場合は少し異なる。ゆったりお酒楽しむ場所として利用されるため、必ずしも駅近や路面店が良いとされるわけではないのだ。

少し駅から離れていたり、繁華街から離れたエリアであっても「隠れ家バー」として好まれる可能性があるのだ。

そういったエリアは繁華街の家賃に比べて安く設定されているため、開業資金も抑えやすい

どのようなバーをやりたいかでも変わってくるが、静かな落ち着いたバーを始めたいという方はぜひ立地にこだわってみてはいかがだろうか。

什器を中古で揃える

開業資金を抑える方法の1つとして「什器を中古で揃える」のもおすすめだ。

ハンガーラックやイス、冷蔵庫や電子レンジなど、中古で揃えることで購入費用を抑えることができる。

閉店した店舗の什器を中古で販売している店などもあるため、そちらをチェックしてみるのも良いだろう。

什器を中古で揃える際に気をつけたいポイントは3つ。

①中古のため買ってすぐに壊れる可能性もある

②使用感のあるものや古いものは購入しない

③中途半端な数しか用意されていない場合も

まず中古で什器を購入する際に注意したいのは「古すぎるものや使用感のあるものはできるだけ避ける」ということ。

新しく開業したバーで什器が古くなっていると、お客様のイメージが悪くなってしまうためだ。特に使用感のあるものは購入してすぐ壊れる可能性もあるため、避けておきたいところ。

また、什器を中古で揃える際にありがちなのが「数が足りない」こと。

店では10脚の椅子が必要なのに対し、気に入ったイスが8脚しかない、ということもよくある話だ。

中古で数が足りない場合は諦めて新品を購入するようにしよう。

同業者から店舗を譲り受ける

タイミングが良ければ、知り合いから店を譲り受けることもできる。

毎年、数多くの飲食店やバーが閉店している。

これは家庭の事情や店主の年齢の問題など、さまざまな理由があるが、もし店を閉店する知り合いに声をかけられたら検討してみてもよいだろう。

同業者から店舗を譲り受ける際には、トラブルにならないようしっかり話し合っておくことが大切だ。

リースを利用する

繁華街に出店する際には「リース契約」ができるかどうか確認しておくとよいだろう。

リース契約とは開業に必要なものを一式揃って借りること。

料金が割高になる場合もあるが、1から自分で揃えるよりは安く済む場合もある。

また、毎月料金を支払って借りるものなので、万が一経営がうまくいかなかった時にも解約しやすく、購入するよりは低リスクなのがメリットだ。

中古の什器を購入できない場合にはリース契約を検討してみても良いだろう。

開業前に決めておきたいバーの業態

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バーと言ってもさまざまな業態がある。

ターゲット層によって店の雰囲気を統一する必要があるため、どのようなバーにするのか、コンセプトを決めるのはとても重要である。

そこでここではさまざまなバーの業態を紹介していく。

これから開業する方はぜひ参考にしていただきたい。

ショットバー

ショットバーとは、ワンショットずつ注文できるバーのことで、カジュアルにお酒を楽しめるのが特徴。2次会や軽く1杯、など気軽に立ち寄れるのがメリットである。

カジュアルなバーなため値段もリーズナブルに設定されている。

お客様はゆったりと長時間楽しむというよりは比較的滞在時間が短い傾向にあるため、1杯の値段が安くても回転数が多い業態となっている。

オーセンティックバー

一見、ショットバーと同じ業態に思われているのが「オーセンティックバー」である。

オーセンティックとは「本物」という意味があり、その名の通り修行を積んだ実力派のバーテンダーが在籍しているのが特徴だ。

オーセンティックバーではお酒を提供するだけでなく、さまざまなお酒に関する知識やカクテルを作る技術が求められる。

値段に関しても他のバーに比べて高めに設定されている。

オーセンティックバーをカジュアルにしたのがショットバーといったイメージである。

スタンディングバー

スタンディングバーは立ち飲みスタイルのバーである。

数多くあるバーの業態のなかでももっともカジュアルなスタイルで、短時間にサクッと飲みたい場合に利用される。

スタンディングバーではフードもそこまで充実していない場合がほとんどだ。

さらに店によってはテレビを置いてスポーツバーのように営業している店舗もある。

イスを使わないため、小さいバーでもまとまった人数を受け入れられるのがメリットである。

ダイニングバー

お酒だけでなく、フードも充実しているのが「ダイニングバー」である。

バーというよりはお酒の充実した居酒屋のような立ち位置になる。

オーセンティックバーは客のグループが1〜2人なのに対し、ダイニングバーは団体客も多いのが特徴だ。

ほかのバーとは客層も異なってくるため、注意したいところ。

ダイニングバーはお酒だけでなく料理にもこだわって提供することでリピーターがつかみやすいのだ。

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まとめ:バーの開業資金を安く抑えるには立地が重要

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今回は、これからバーを開業する方へ向けて、以下の3つを紹介した。

・バーの開業資金の内訳

・バーの開業資金を抑えるポイント

・開業前に決めておきたいバーの業態

バーは居酒屋などに比べて厨房設備が必要ない分、開業資金が抑えやすいのが特徴だ。

そして以下の点に注意することで、さらに開業資金を抑えることができる。

・店の立地を考える

・什器を中古で揃える

・同業者から店舗を譲り受ける

・リースを利用する

これからバーを開業する方はぜひ参考にして欲しい。

監修税理士・公認会計士からのコメント

バーの開業資金というのは、厨房設備などが不要なため他の飲食店に比べると安く抑えられる傾向にあります。また立地や道具などを工夫して開業資金を抑えることが可能です。開業後は節税対策をしてより成功の確率を上げていきましょう。

2020年12月17日起業準備

Posted by taxtech-editor