ビジネスローンについて徹底解説おすすめの開業資金調達方法もご紹介!

2021年1月15日

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会社を創りたいとき、最初に考えなければいけないのが資金繰り。自己資金では、まかないきれないことが多いため、融資や出資を受ける事業主が多い。

ビジネスローンは、事業のための資金を早く調達できる便利な手段である。しかし開業資金の調達方法としては不向きという意見が多い。それはどうしてか。この記事ではビジネスローンについての解説と、開業資金を早く得る方法を紹介していく。

ビジネスローンとは?

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ビジネスローンとは、事業のための資金として組めるローンのこと。対象者は、個人事業主、法人経営者だ。一般的なキャッシングやカードローンは生計のためのお金であり、事業の資金としての利用は認められていない。

ビジネスローンは主に、消費者金融系と銀行系に分けられる。どちらも公的機関と比べて資金を早く調達できるが、注意しておくべき点がある。以下で解説していくため、参考にしてほしい。

ビジネスローンのメリットデメリット

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ビジネスローンは、長所と短所が明確であるのが特徴。上手に使えればとても便利なサービスだ。メリットとデメリットを把握し、自分に適しているか見定めることが大切である。

ビジネスローンのメリット

ビジネスローンのメリットは、最短即日~1週間程度で資金を得られることや、年収の1/3以上の貸付も可能なことにある。最大で500万~1000万程度のところが多い。審査基準が低く、すぐに資金を得たい方におすすめだ。

しかし、ビジネスローンは、場合によっては規定より多くのお金を借りられる場合もあるのだ。総量規制という法律で、信販会社や消費者金融などの貸付は、年収の1/3以内とされている。

しかし、ビジネスローンは規制外なため、審査で1/3以上の貸付をしても返済できると見込まれれば所得が低くても多くの資金を得られる可能性があるのだ。

さらに、無保証無担保で利用ができるため、気軽に利用しやすいのもポイントである。

ビジネスローンのデメリット

ビジネスローンのデメリットは、金利の高さや借りられる金額が低いことにある。ビジネスローンは、3~18%程の金利だ。それに対し、公的機関である日本政策金融公庫は1~3%以内なのだ。長期で利用すると金利が高くなっていくため、短期での利用には向いている。

そして、ビジネスローンで借りられる金額は、50万円~1000万円程度。しかし日本政策金融公庫や銀行のビジネスローンは4800万円程度となっている。

さらに、審査に落ちた場合は半年ほど申し込みができないため注意が必要だ。

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ビジネスローンの利用の流れ

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ビジネスローンを利用するときの流れを説明していく。

・申し込み

・審査基準

・返済方法や期間

是非参考にしてほしい。

申し込み

ビジネスローンの申し込みは、WEBサイトからだと1分もかからずにできる。個人情報や、経営会社情報を入力する。その際、スムーズに進行させるために書類を揃えておくことがおすすめ。申し込み後、決算書や確定申告書、所定の事業内容確認書を提出する必要があるのだ。

審査基準

審査は、利用者の信用情報や事業状況、申し込みの条件に該当していることがポイント。

審査方法は、「フィンテック」といって、クラウド上での会計システムやECサイトのデータをもとに与信を行なう。

それにより、例えば「今後1年かけての返済が可能」という診断結果が出れば、融資の上限を上げられたり、抑えることで返済方法や期間を明確に判断ができる。それにより、サービスする側も受ける側もお互いのリスクを抑えることが可能なのだ。

しかし、フィンテックを利用した審査ができるのは、会計や給料ソフト等のITツールを導入していないとできないので注意。

返済方法や期間

ビジネスローンの返済方法は、口座振替が基本。少数の業者は銀行振込やATM返済も行なっている。返済期間については、5年以内とする所が多い。支払いは毎月払いのほか、半年や1年単位と選べる場合もある。返済に遅延すると、年20%程度の損害金がかかるため注意が必要だ。

年収の1/3より多くの額を借りられても、返済がスムーズにできなければ信用はがた落ち。しっかり計画を立てることが重要である。

ビジネスローンは開業資金に向いているの?

ビジネスローンの利用は開業資金のためには一般的に不向きである。ビジネスローンの申し込みには決算書が必要なことが多く、開業時の事業計画書では審査が通らないことがほとんど。

しかし、開業資金の借入もOKなサービスをしているところも稀にある。

一番多い利用例は、創業間もない事業の利用である。創業することで借りやすくなるため、開業資金ではなく、運転資金等で利用することが可能だ。

上記でも説明したが、日本政策金融公庫などの公的な金融機関であれば金利が低く、多くの金額を長期的に借りることが可能である。しかしビジネスローンは金利が高く、金額も少ないため、長く安定した融資を受けることが出来ない。

そのため、開業資金の調達にあたっては不向きといえるのだ。

その他おすすめの開業資金調達方法

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ビジネスローン以外の開業資金の調達方法の中でも、短期間で借りられる方法を5つ紹介する。

・ファクタリング

・不動産担保ローン

・銀行のビジネスローン

・クラウドファンディング

・補助金・助成金

金利の高いビジネスローンに踏み出せない方や審査基準に満たない場合におすすめだ。

ファクタリング

ファクタリングとは、ファクタリング会社に会社の売掛債権を買い取ってもらうことで現金を早急に得られるシステム。ネットでのやり取りであれば、10万~と少額での利用も可能で、入金が24時間以内と、ビジネスローンよりも早い場合が多い。しかし手数料が少し高めなのがネックである。

不動産担保ローン

不動産担保ローンは、不動産を担保にしてローンを組むこと。ビジネスローンよりも金利は低く、3~15%程度。不動産によっては高額な借入ができることも。融資限度額は、300万円~10億円と高額。信用度が高いため、開業時でも審査が通りやすく、名義が親族でもOKなところも多い。

しかし、返済ができない場合は担保の不動産を失う恐れもあるので注意。さらに融資事務手数料や解約違約金、価値が変動する際の金利の増減も頭に入れておく必要がある。

銀行のビジネスローン

冒頭でも説明した通り、ビジネスローンには消費者金融と、銀行の2種類がある。銀行のビジネスローンは、銀行が提供する事業者向けのローン。消費者金融と比べて審査が厳しく、時間がかかることが多いが、公的機関よりは早い。しかし金利が4~15%程度と低い。

クラウドファンディング

クラウドファンデイングとは、特定のサイトに事業内容や必要な金額を提示し、投資家から一般人から出資を得る人気の資金調達方法。宿泊施設の再生や新商品開発をしたい人たちが多く利用している。事業内容が良く、人々の心をぐっと掴めれば出資金額が多くなり、軽く目標額を超えることも少なくない。

しかし、目標額まで達するには時間がかかる可能性もあるので注意。

それでも、返済義務はないため、多くの事業者が取り入れやすい。だが返済義務がないとはいえ、宿泊施設であれば優先宿泊券や温泉入浴券など、ギブアンドテイクの場を設けると人気が集まりやすい傾向がある。

補助金・助成金

補助金や助成金は、事業をおこなう地域の自治体が、中小企業の活性化のために設ける制度。種類は数千とかなり多く、新規事業者から老舗を守るための助成など、幅広く存在している。

そこで、開業時におすすめなのが「創業助成金」。主に東京都で行われていて、開業資金最大300万円を助成してくれる制度だ。しかも、申請から1週間弱で助成が受けられるため、早急に資金が必要な人におすすめ。

しかし、補助金や助成金はそれぞれ募集期限があるため、始まったと思えばいつの間にか終了している場合も多い。自分に該当するものを探すのが困難であれば、税理士や労務士に頼むのも良い。手数料はかかるが、煩わしい条件や資料集めをきっちり行なってくれるため心強い。

まとめ:ビジネスローンは賢く利用しよう

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ビジネスローンは、事業主が簡単に組めるローンである。即日から1週間程度で借り入れが可能で、規定の額よりも多額の資金を調達できる場合もあることがメリットだ。

しかし、開業資金のために一般的に利用される日本政策金融公庫と比べて、金利が高く、借りられる金額も低い。

そのため、公的機関や銀行などの融資を得るまでのつなぎや、資金繰りのピンチを防ぐための短期間の利用がおすすめである。

他の方法で開業資金を早く得たい場合、ファクタリングや不動産ローンなどの利用がおすすめである。クラウドファンディングや補助金、助成金など、返済不要のサービスも併用することで、多くの資金を得ることも可能だ。

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監修税理士・公認会計士からのコメント

ビジネスローンは、最短即日で融資を受ける事ができます。WEBサイトからわずか1分程度で申し込みが可能であるため、複雑な書類作成も不要。ただし、申し込みには決算書が必要です。そのため開業資金の融資を受けたい場合は、クラウドファンディングや補助金などを利用すると良いでしょう。

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Posted by taxtech-editor