【脱サラして起業する】成功する人の特徴とおすすめの職種10選
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- 自由な時間がほしい
- もっとお金を稼ぎたい
- 自分の好きな仕事がしたい
など、脱サラして起業に成功すれば、自分の夢をかなえることも可能だ。
起業に成功するためには、入念な準備が必要である。自分に合った職種を見つけることも重要なポイントだ。
そこで本記事では、脱サラして成功する人の特徴やおすすめの職種について解説する。脱サラ後に起業を検討している方は参考にして頂きたい。
目次
脱サラ起業に成功する人の特徴
脱サラし成功する人には共通の特徴がある。脱サラ後に起業したとしても必ず成功するとは限らない。一般的に脱サラして成功する人の確率は、3~6%と言われている。ぜひともこの6%に入りたいものだ。
まず、起業に成功する人の特徴を解説する。
充分すぎるほどの準備をしている
脱サラに成功している人の特徴は、充分すぎるほど入念に準備し、タイミングを見計らって脱サラしていることだ。
自分の特性を知り、リスクを考え、始めようとする事業で収益を出せる見込みがあるのかをしっかりと考えてから行動している。成功する人ほどサラリーマンの間にビジネスの下準備を入念に行っているのだ。
また、成功者は、準備期間に十分な勉強をしている。脱サラし起業することには、失敗のリスクも当然ある。過去の経営者の行動から失敗を学び、自分の今後の行動に生かすことが大切だ。成功者の失敗体験をあらかじめ知っておこう。読書家で知的好奇心が多く起業してからも学び続ける意欲のある人が成功者には多いことも特徴の一つだ。
プラス思考
成功者にはプラス思考の人が多い。必ず成功すると楽観的になりすぎるのも良くないが、常にプラス思考で前進していけるエネルギーは経営者には必要だ。脱サラして起業し、好きなことを追求することもおすすめ。好きなことは仕事にならないことも多いが、インターネットの普及によりさまざまなことがビジネスとして成り立つ。好きなことを追求し、プラス思考で進むことが成功のカギだ。
自己管理能力がある
脱サラし、起業するためには自己管理能力が重要だ。脱サラすると、基本的に自由に働けるようになる。自由になったとたんにモチベーションが下がるという事例もあるように、モチベーションの維持や時間管理が重要になる。仕事、金銭面などすべてのことが自己責任となり、売上が上がらない、忙しすぎる、集客できない、資金繰りなどの問題を自分で解決しなければならない。目的意識を持って計画的に事業を進めていける人が成功者には多い。
脱サラ起業する前にしておくべき準備
脱サラ起業する前には、入念な準備が必要だ。
ここでは、サラリーマンの間にしておいた方がいい準備を解説する。
貯金
まずは事業資金の調達だ。事業資金は、起業にかかる資金に加えて、当面の生活資金の確保も必要。事業が軌道に乗るまでは貯金を崩しながらの生活になり、貯金がどんどん減る状況は予想以上にストレスがかかる。資金計画を万全にし、必要資金は十分用意しよう。足りない資金は、融資を受ける、補助金や助成金を利用する方法もある。
事業計画
事業計画は、脱サラし起業する前にできるだけ具体的に細かく立てよう。
事業の方向性やコンセプトを決め、ターゲットとなる客層や集客方法についても考えておくとよい。サービスの価格を決めると、毎月の収益がどれくらいになるのか予測を立て、シュミレーションしよう。補助金や助成金、融資が必要であれば事業計画書の提出が必要なので、準備をしておくと手続きがスムーズだ。
競合調査
これから参入する事業の競合調査をしておこう。自分が起業したいと思う事業のサービス内容や価格はどのような感じなのかを調べておくことが重要だ。競合調査により、求められているものやニーズがわかるので、それをもとに独自の強みを見つけよう。
副業
働き方改革として、副業が認められている企業も多い。サラリーマンとして給料を得ながら副業をして、資金を作ってから起業するのも一つの方法だ。副業で事業を始めた場合、失敗しても本業があるのでいくらでも挽回できる。まずは副業で腕試しをし、事業を育ててから起業するのもおすすめだ。
脱サラ起業する際の注意点
- 実現可能な計画を立てる
- 家族の理解を得る
- 小さく始める
- 税金の支払い
まずは計画を立て、本当に実現可能であるかを綿密にシュミレーションしよう。リスクも含め、シュミレーションすることで、大きく失敗するリスクを回避できる。
家族がいる場合は、家族の理解が得られるように努めよう。起業後は、生活が不安定になる可能性が高い。サラリーマンに比べ収入が不安定になるので、家族の理解と協力は必要不可欠だ。周りに理解者がいることは想像以上に心強いので、メンタル面でもサポートしてもらえるように協力を求めよう。
小さい事業から始めることもおすすめだ。起業にはリスクも伴うが、初期投資を減らし小さく事業を始めれば、失敗のリスクも小さくなる。費用をかけないで小さく起業し、少しずつ事業を育てていこう。
脱サラしたら、税金の支払いには注意。特に住民税は、前年の収入に応じて金額が決まる。起業したばかりで無収入の場合でも支払いがあるので、忘れないようにしよう。
脱サラ起業おすすめの職種10選
ここからは脱サラし起業する場合におすすめの職種を10選紹介する。
自分に合った方法で起業を目指そう。
レンタルビジネス
レンタルビジネスは、さまざまなモノやサービスを貸し出して利益を得る事業だ。モノを所有するのが当たり前の時代から、使いたいときに借りるという時代へと変わりつつあり、レンタルビジネスは注目の事業である。
貸し出すものは、
- 機材
- 季節品
- 車
- 福祉用品
- ビデオ
- ドレス
- スペース
など、豊富。
レンタル対象商品の見極めや客層、集客方法を工夫し、利用方法の流れなどをしっかりと決めておくことが大切。レンタルする商品の保管場所や、メンテナンスなどが必要になるので、商品選びは慎重に行おう。
メリット・デメリット
メリット
- 一つの商品で何度も利益が発生
- 店舗不要
- 少人数で始められる
商品一つで何度も利益が発生することがメリットだ。商品の保管スペースがありインターネットなどを使って集客するのであれば店舗は不要。少人数で事業も始めることもできるので、起業資金を抑えることも可能だ。
デメリット
- 商品の破損・汚損
- 商品の保管スペース
- 在庫を抱える可能性
デメリットは、商品の破損や汚損だ。10回以上レンタルされて始めて利益が出る商品が、3回目で破損した場合、事業としては赤字になってしまう。商品の原価とレンタルの価格は慎重に決めよう。保管スペースは商品によっては、広い場所が必要。需要や客層をしっかりと見極めないと大量の在庫を抱えるリスクもある。
マッチングサービス
マッチングサービスとは、悩みを抱えている人に悩みの解決する情報や人、サービスなどの仲介役をするビジネス。顧客となる人をほかの企業の商品やサービスを紹介することで、その会社から仲介手数料をもらう。
マッチングサービスには
- 不動産仲介
- ホテルの紹介
- 転職などの人材マッチング
- 引越し
- 中古車販売
などがある。
つまり、自分の商品やサービスを持っていないので、集客することだけに集中すればよい。マッチングビジネスを成功させるためには、集客スキルを身につけることが必須だ。起業する前には、紹介するための業者を集める必要もある。
メリット・デメリット
メリット
- 初期費用が少ない
- 自分の商品やサービスが不要
- 損失が出にくい
マッチングビジネスのメリットは、初期投資が少ないことだ。パソコンと電話さえあれば、自宅でも起業可能なので、事務所も必要ない。自分の商品やサービスが不要なので、在庫を抱える心配もない。リスクを最小限に抑えつつ始められるビジネスモデルの一つである。
デメリット
- 収益化に時間がかかる
- 不安定
マッチングビジネスは、収益化までに時間がかかることがデメリットだ。集客と同時に紹介する企業を見つけることや、ウエブサイトの構築などに時間がかかるためだ。あくまでも紹介した数による成果報酬なので毎月同じように収益が発生するわけではなく、安定しづらいこともデメリットだ。
YouTubeビジネス
YouTubeは動画配信によって一定の条件を満たすと、動画内に広告を配信することによって広告収入が得られる。
その他にも、動画のライブ配信中に視聴者からの支援金を受け取れるスーパーチャットや投稿者が特典を用意し視聴者がメンバーとなると特典を受け取れるYouTubeメンバーシップの収入、動画内で商品を紹介するアフィリエイト、オリジナル商品の販売、企業からの直接の依頼を受けた企業案件などが主な収入源だ。
YouTubeの視聴者数が増えている今、チャンネル登録者数は以前に比べ伸びやすい傾向がある。面白いチャンネルを作れば、すぐに人気が出る可能性もあり、短期間で高収入を得られることもある。
メリット・デメリット
メリット
- 初期費用が少ない
- 成功すれば短時間で収益化の可能性
- 利用者が多く集客しやすい
- 他のビジネスへも利用可能
YouTubeの投稿は、スマホやパソコンがあれば可能。事務所や商品も不要なので初期費用はほとんどかからない。人気ユーチューバーになれば、高収入を得られ、動画から他のビジネスへと集客するツールにも利用できる。YouTubeの利用者は多いので、集客しやすいこともメリットだ。
デメリット
- 時間をかけても収益が発生しない可能性がある
- 個人情報の流出のリスクがある
- 競合が多い
デメリットは、時間をかけて動画を配信しても収益が必ず発生するとは限らないことだ。YouTubeは手軽に配信できるので、新規参入者も多く競合が多いことも。動画の内容から個人情報が流出し、誹謗中傷などを受けるリスクもある。
ブログビジネス
ブログとは、ウェブを利用して集客を行い収益化を得る方法だ。無料ブログを利用すれば、0円で起業すること可能。ブログで収益を得る方法は、ブログに広告を貼り広告がクリックされることで収益を得る広告収入と、ブログ内で商品を紹介し、商品が売れると収益が発生するアフィリエイト収入がある。
ブログビジネスで成功するためには、これまでの人生経験や特技などをうまく記事にし、読まれるブログを作ることだ。収益があるサイトができると、少しのメンテナンスで稼ぎ続けることもできる。最終的にサイトを売却することもできるので、費用をかけないで資産の構築が可能だ。
メリット・デメリット
メリット
- 初期費用が少ない
- すぐに始めることができる
- 特別なスキルが不要
最大のメリットは初期費用がほとんどかからないことだ。ブログはパソコンさえあれば開設できる。無料ブログの場合は、スマホだけで開設可能なこともあり手軽に始められる。特別なスキルも不要で、今すぐに始められることも魅力だ。
デメリット
- 収益化に時間がかかる
- 時間をかけても収益が発生しないことがある
ブログの収益化には時間がかかる。読まれるブログにするためには、ある程度の記事数が必要。さらに検索上位になるためには、ブログ開設から半年から1年程度はかかることを覚悟しておこう。しかし、時間をかけても収益が発生しない可能性もあることはデメリットといえるだろう。
代行業
代行ビジネスは、何かに困っている人の代わりに困りごとを解決するサービスだ。内容によっては1人で起業もでき、事務所も不要なので初期費用を抑えて起業することも可能だ。
代行ビジネスには
- 運転代行
- 家事代行
- 家族代行
- 友達代行
- 退職代行
などがある。
友達代行は、1人でごはんを食べるのが寂しい、話を聞いてほしい、人と話をする練習がしたいなど、人の心のスキマを埋めるようなサービスもあり時代にマッチしたサービスの一つだ。
メリット・デメリット
メリット
- 初期費用が少ない
- 1人でも始められる
- 在庫を抱える心配がない
自分1人で始められるため、初期費用を抑えられる点がメリットである。在庫を抱える心配もないので手軽に始められるビジネスの1つだ。
デメリット
- 大きく稼げない
- 集客が難しい
1人で続けていると大きく稼ぐことは難しい。事業を大きくするためには従業員を雇う必要があるが、事業内容によっては従業員を雇うことが難しい場合もある。顧客によって細かいニーズがあり、集客方法を確立するのが難しいこともある。
現在と同じ業種の仕事
現在の仕事経験を生かして起業する方法もある。今までの経験や人脈、知識をフル活用できるので、脱サラし起業へとうまく進められるだろう。スキルが必要な美容師やネイリスト、資格が必要な士業などは特におすすめだ。
メリット・デメリット
メリット
- 仕事経験や人脈を生かせる
- 知識を生かせる
- 知識があるので成功する可能性が高い
一番のメリットは、これまでの知識や人脈を生かせることだ。起業してすぐは信用がないことがほとんどなので、利用できる人脈があると事業をスムーズに軌道に乗せることができる。業界の知識もあるので、起業に成功する確率が高いだろう。
デメリット
- 新規顧客は獲得しづらい
- 競合が多い
既存ビジネスのデメリットは、競合が多いことだ。かつての会社がライバルになることもあり、仕事しづらいと感じることも。サラリーマン時代と違って、信用がないので新規顧客の開拓が難しくなる点にも注意しよう。
コンサルティング
今までの経験を生かすのであればコンサルティングがおすすめだ。専門分野に関する知識が豊富で、コンサルタントの種類によっては資格があると有利になることもある。しかし、コンサルタントになるための特別な資格は不要。事務所なども不要なので、すぐに起業もできる。
コンサルタントには、
- 経営コンサルタント
- システムコンサルタント
- 片付けコンサルタント
- フラワーコンサルタント
- イベントコンサルタント
などがある。困っている相手に対し自分の知識や経験を基に解決に導くことができれば、コンサルタントとして成り立つ。さまざまな分野で活躍できる可能性があることも魅力だ。
メリット・デメリット
メリット
- 専門的な知識を生かせる
- 初期費用が少ない
- 特別な資格が不要
専門的な知識や得意なことがあれば、コンサルタントとして独立可能である。事務所や商品が必要なく、知識さえあれば良いため、少ない初期費用で起業可能。特別な資格は不要なので、すぐに起業できることもメリットだ。
デメリット
- 集客が難しい
- 需要がないと稼げない
デメリットは、集客が難しいことだ。知識が豊富だったとしても知ってもらえないと集客できない。サービスを知ってもらう手段を考えることが重要だ。さらに、専門分野や得意分野の需要がないと稼ぐことができないデメリットもある。
業務委託で働く
業務委託とは、何かしらの業務に対して成果物をあげ、その対価として報酬を得ることだ。委託された業務を決められた期間内に自分のペースで進めることが可能。成果物に対する責任も伴う。自分の得意なことや専門分野に特化した仕事ができることが魅力だ。
メリット・デメリット
メリット
- スキル次第で高収入
- 複数の仕事を兼任できる
- 嫌な仕事は断ることができる
複数の仕事を兼任し、スキル次第では高収入も可能だ。一つの業務を委託されるので、専門外の仕事や自分に合わない仕事は断ってもよく、専門知識に特化できるメリットがある。
デメリット
- 労働基準法が適用されない
- 不安定
業務委託は雇用契約ではないので、企業の中で仕事をしている場合でも労働基準法は適用されない。仕事が見つからない場合は、収入がなくなり生活が不安定になることがデメリットだ。
不動産投資
アパートやマンションなどの不動産物件を購入し、第三者に貸し出し、家賃を利益として受け取ることや、購入した物件が値上がりしたときに売却しその差額で利益を得ることを不動産投資という。株式投資よりも比較的低リスクで、長期的に安定して運用できることも多い。個人事業主になる、法人として起業する2つの方法がある。サラリーマンをしながら副業として始めることも可能だ。
メリット・デメリット
メリット
- 長期的に安定して運用できる
- 相続税対策になる
- 住宅ローンが利用できる
- 生命保険や年金の代わりに使える
人気のある物件であれば、家賃収入がなくなる心配は少なく、長期的に安定して運用できる。不動産購入時にまとまった資金がなくても、住宅ローンを利用できる可能性もある。万が一本人が亡くなった場合、団体信用生命保険が下りるとローンの返済が清算され、以降のローンは払う必要がなくなる。家賃収入は相続できるので、遺族が収入を得続けることが可能だ。物件が空室にならない限り、家賃収入が入るので老後の年金対策としても使える。
デメリット
- 家賃滞納
- 物件のメンテナンスが必要
- 不動産価格の下落
デメリットは家賃滞納のリスクだ。物件は老朽化するので、メンテナンスも計画的に行う必要がある。購入時よりも不動産価格が下落した場合は利益の損失の可能性もあるため、価格変動のリスクを減らせるように常に気を配ることが大切だ。
フランチャイズ
フランチャイズとは、加盟店として本部と契約を結び、加盟金(ロイヤリティ)を支払うことでお店の看板や、商品を使う権利をもらうことだ。フランチャイズに加盟すると商品だけでなく、商品の仕入れや販売方法、集客や商品開発などの経営ノウハウも手に入れられるので、未経験の職種でも起業しやすいことが特徴だ。
メリット・デメリット
- 経営ノウハウを手に入れられる
- 本部のブランド力を活用
- 銀行からの融資を受けやすい
- 商品やサービスの開発は本部が行うので経営に専念できる
フランチャイズに加盟すると、経営ノウハウの指導を受けられるので、未経験でも参入しやすいメリットがある。本部のブランド力を生かせるので、開業してすぐに行列ができるようなお店になることも。商品開発やサービスの向上は、本部が行うので加盟店は経営に専念できる。
デメリット
- ロイヤリティを支払う必要
- 本部の指示に従わなければならない
- 契約期間があり、期間終了後は競合他社の出店が禁止の場合も
- ブランドが損なわれた場合のリスク
フランチャイズに加盟期間中はロイヤリティを払い続ける義務があり、利益が上がらない場合でも支払い義務は生じる。本部の運営マニュアルに従う必要があり、自由に経営したい場合は向かない。フランチャイズの加盟には、期間があり期間終了後は機密保持のため競合他社からの出店は認められないことが多い。他店でブランド力が損なわれた場合、自店にも影響があることもデメリットだ。
まとめ:脱サラ起業するなら自分に合った職種を選ぼう!
脱サラして起業したいのであれば、自分に合った職種を選ぶことが大切だ。モチベーションを保ち続けるためにも、しっかりとした目標を明確にしよう。
脱サラ起業に成功するためには入念な準備が必要。準備期間にしっかりと自分の能力を見極め、自分に合った職種を見つけよう。
監修税理士・公認会計士からのコメント
近年、自由な働き方を求めて独立開業を検討されている方が増えています。少ない資金で始められる事業もありますが、脱サラを成功させるためには、資金や事業計画を具体的に立てることがポイントとなるでしょう。