ネットショップの開業資金はいくら？開業前に揃えたいグッズもあわせて紹介
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店舗での開業に比べて資金がかからないことで知られているネットショップ。
Web上で手軽に開業できるのが最大のメリットだ。
しかし、ネットショップを開業するには具体的な費用がどのくらいかかるのか、わからない方も多いのではないだろうか。
今回はネットショップ開業を検討している方へ向けて
・ネットショップ開業でかかる費用
・ネットショップの開業に必要なグッズ
・業者との契約が必要なもの
をあわせて紹介する。
これからネットショップを始める方は参考にしてはいかがだろうか。
https://taxtech.co.jp/starter/no-money-start-business/目次
ネットショップ開業でかかる費用
ネットショップの開業は、店舗での開業に比べて家賃などの負担が少ないのがメリットである。
そこで、ネットショップの開業にはどのような費用がかかるのかを具体的にまとめてみた。
ネットショップ開業でかかる費用は以下の5つだ。
・作業場の場所代
・作業場の光熱費
・電話回線
・ネットショップ作成代金
・商品仕入れ代金
この5つの費用について詳しく解説する。
作業場の場所代
ネットショップの開業にかかる資金の1つが「作業場の場所代」だ。
ネットショップへの出品や顧客対応など、主な作業を行う場所への賃料が必要となる。
主に自宅で作業する方が多いと思うが、その場合にも自宅の家賃の一部を経費として計上する必要があるため、注意が必要である。
自宅を作業場にする場合、自宅の広さから作業場として使っているスペースを導き出し、おおよその場所代を算出する。
例えば自宅の家賃が9万円で、自宅の1/3のスペースを作業場として使っている場合には、作業場の場所代は3万円となる。
確定申告の際に必要となるので、忘れずに経費として計上することが大切である。
作業場の光熱費
自宅を作業場として使っている場合には、光熱費も場所代と同じ方法で算出することができる。1ヶ月にかかった光熱費からネットショップの作業に使った時間をもとに経費として計上していくのだ。
1ヶ月を720時間(24時間×30日)とすると、その中から1ヶ月の作業時間を引いていくことで
だいたいの光熱費が算出できる。
例えば1ヶ月の作業時間が90時間だった場合、その月の光熱費の1/8が作業場の光熱費となるのだ。
電話回線
お客さまからの問い合わせや、仕入れ業者からの連絡の際に必要になるのが電話回線。
自宅の電話や携帯電話の番号を利用することもできるが、仕事用の回線は分けたいという方は新しく電話回線を引く事が必要となる。
新規で電話回線を引く際にかかる費用は2種類で「加入電話」「加入電話ライトプラン」がある。
サービス内容に違いはないが、初期費用と施設設置の有無に違いがあるのだ。
【加入電話】
施設設置が必要な場合に加入するプラン。
初期費用はかかるが、毎月の料金は割安となっている。
加入の際にかかる初期費用は以下の通りである。
施設設置負担金：39,600円(税込)
契約料：880円(税込)
【加入電話・ライトプラン】
施設設置が必要ないときにはこちらのプランがおすすめ。
施設設置費用がかからない代わりに毎月の料金が少し割高となっている。
加入の際にかかる初期費用は以下の通りである。
契約料：880円(税込)
交換機等工事費：2,200円(税込)
ネットショップ作成代金
Webデザイナーにネットショップを作成してもらう費用も必要となる。
デザイナーによって作成代金は異なるが、クオリティにこだわりたいのであれば余裕を持って用意したいところ。
ネットショップ作成代金の相場は15万円〜とされている。
費用を抑えたいのであればデザイナーと相談し、機能をシンプルにするなどの調整も必要だ。
既存のサービスを利用したり、自分でネットショップを作成することでさらに作成代金が抑えられる。
ネットショップの開業に必要なグッズ
これまでネットショップの開業に必要な資金を紹介した。
しかしこれだけではなくネットショップの開業にはいくつか必要なグッズがあるのである。
ここでは、ネットショップの開業に必要なグッズを紹介する。
PCとプリンター
まず、ネットショップを運営するうえで欠かせないのがPCである。
ネットショップでの業務はほとんどPCで行うため、しっかりとしたスペックのものを用意するのがおすすめだ。
ネットショップへの出品や顧客管理、受注管理だけでなく、ネットショップへ出品する商品の画像作成を行うことも考えられる。
そのため画像編集ソフトが利用できるようなスペックのものを選ぶとよいだろう。
PVはメーカーに寄って価格が異なるが、20〜25万円で購入することができる。
また、プリンターもネットショップには欠かせないものだ。
納品書や領収書、送り状といったさまざまな書類を印刷する機会が多いため、機能性が高いプリンターが1台あるだけで重宝する。
商品撮影用カメラ
ネットショップでは、お客様が実際に商品を手にとって見ることができないぶん、画像の質はとても重要だ。
画像がわかりにくいと購買意欲もなくなるため、売上に関わると言っても大げさではない。
それを防ぐためにも、商品撮影用のカメラはしっかりとしたものを選んでおきたい。
カメラは使っていくうちに自分に合ったものがわかってくるため、カメラに詳しくないという方も、まずはデジタル一眼レフの入門機を用意するのがおすすめだ。
デジタル一眼レフは10万円前後で購入できるため、カメラ専門店などで相談してみるとよいだろう。
あわせて照明器具や撮影機材も用意しておくと、商品撮影のクオリティが上がるためおすすめである。
画像編集用ソフト
商品画像のクオリティを上げるために用意しておきたいのが、画像編集用ソフト。
無料で使えるソフトからプロ用のソフトまでさまざまなものがある。
商品画像を見やすく編集するために用意しておきたい。
使い慣れていないという方は、まずは無料のソフトから試してみるのがおすすめだ。
梱包資材
ネットショップに欠かせないのが梱包資材だ。
配送中に商品が壊れてしまったということがないよう、しっかりと梱包することが大切である。
梱包ミスなどがあるとクレームの原因にもなるため、注意が必要だ。
業者との契約が必要なもの
ネットショップの開業には、業者との契約が必要なものもいくつかある。
どれもネットショップを開業するうえで欠かせないサービスばかりだ。
ここでは業者との契約が必要なサービスについて紹介する。
レンタルサーバー・独自ドメイン
ネットショップを開業するうえで欠かせないのがレンタルサーバーと独自ドメイン。
いわゆるWeb上での「土地」と「住所」となるものだ。
とくに独自ドメインはオリジナルのドメインを取得できるため、共有のものではなく独自のものを利用するようにしたい。
レンタルショッピングカート
レンタルショッピングカートはASPと呼ばれているもの。
ネットショップ運営をするうえで欠かせないショッピングカートのレンタルや、受注管理システムを提供している。
レンタルショッピングカートのタイプはいくつかあるが、ネットショップ作成からできる高機能なレンタルショッピングカートもあるため、ネットショップ初心者はそれを利用するのもおすすめだ。
決済システム
決済システムはネットショップで売り上げを左右する重要な要素だ。
お客様は自分に合った決済方法がなかった場合に離脱しやすくなるというデータも出ているほど。
ネットショップでは、さまざまなお客様のニーズに合わせた決済方法を用意することが重要なのである。
とくに以下のような決済方法はサービスに登録する必要があるため、注意が必要だ。
・キャリア決済
・クレジットカード決済
・コンビニ決済
お客様にとって利用しやすいネットショップを作るためにも、このような決済方法も用意しておくと良いだろう。
商品管理システム
ネットショップでは商品をきちんと管理することも求められる。
「商品を売る」「商品を仕入れる」だけではなく、在庫の管理も重要だ。
在庫の管理がしっかりできていないと商品を売るタイミングを逃してしまい、結果的に売り上げを逃すことになってしまう。
それを防ぐためにも商品管理システムを導入し、商品を管理することが大切なのである。
まとめ：ネットショップ開業に必要な資金を把握しよう
今回はネットショップ開業を検討している方へ向けて
・ネットショップ開業でかかる費用
・ネットショップの開業に必要なグッズ
・業者との契約が必要なもの
をあわせて紹介した。
店舗での開業に比べ、開業資金がかからないとされているネットショップだが、Web上での開業だからこそ必要になる資金もある。
ネットショップのクオリティを上げるために用意しておきたいグッズや、業者との契約が必要なサービスもあるため、開業の際には注意が必要だ。
この記事を参考に、ネットショップの開業に必要な資金をしっかり把握しておくようにしよう。
監修税理士・公認会計士からのコメント
ネットショップは手軽に始められるのが大きなメリットですが、実はカメラや梱包資材など用意しておかなくてはいけないものもたくさんあります。自宅で始めるにしてもどこまで経費として計上するかなど会計管理をしておく必要があります。