整骨院開業に必要な資金は?資金集めから開業までの流れも徹底解説!

2020年12月15日

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

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「整骨院・接骨院の開業に必要な資金の相場は?」「整骨院・接骨院の開業までの流れが知りたい」「整骨院・接骨院の資金集めはどうすればいい?」

整骨院・接骨院の開業を検討している方にとって、最初の関門が「開業資金操り」であろう。

本記事では、このような整骨院・接骨院の開業資金に関する疑問に答えていく。

整骨院・接骨院の開業資金に疑問をお持ちの人も、本記事を読み終わった頃には開業資金について大概を理解できているはずだ。

整骨院・接骨院の開業を検討している方は、ぜひ本記事を参考にして欲しい。

【本記事を読むメリット】
・整骨院・接骨院開業に必要な資金相場が分かる
・整骨院・接骨院開業の流れが分かる
・整骨院・接骨院に必要な開業資金の集め方が分かる

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整骨院・接骨院開業に必要な資金の相場は?

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整骨院・接骨院開業に必要な資金の種類は主に2つに分類される。

・初期費用…整骨院・接骨院を開業するのに必要なお金。治療器具・土地・建物代などが含まれる。
・運営資金…開業から必要になるお金。ランニングコストとも呼ばれ3ヶ月分はプールしておきたい。

それぞれ具体的に解説する。

初期費用


整骨院・接骨院で必要な初期費用は、以下のようなものが挙げられる。

・治療器具…ベッドや手技療法で用いる備品。運動療法の器具など。規模にもよるが、整骨院・接骨院では200~300万円程度が一般的。
・物件取得費用…家賃や敷金礼金など。場合によっては土地代が発生するケースもある。立地などにもよるが、100~150万円程度が一般的。建物を改装する場合は、別途必要。

整骨院・接骨院開業に必要な初期費用は、主にこの2つである。

整骨院・接骨院の治療で用いる治療器具は、新品だけではなく中古やリース契約が可能な場合もある。したがってリーズナブルに抑えることもできるが、毎日訪れる患者さんに満足してもらうには、治療器具に妥協はできないだろう。

また治療器具を検討する際は、必ず修理などのアフターフォローが充実しているか確認するべきだ。

運営資金


整骨院・接骨院開業に必要な資金2つ目は、「運営資金」だ。

初期費用を集めて整骨院・接骨院をオープンしたとしても、そこから毎月コストが掛かる。特に、開業から1~3ヶ月は客入りが安定せず、収支がばらけることも多い。

したがって、売り上げが良くなくとも開業資金の中から賄えるようにしなければならない。

毎月掛かる運営資金には以下のようなものが挙げられる。

・人件費
・消耗品代
・物件代
・水道光熱費

など

これらのランニングコストを計算し、余裕のある開業資金を準備することが懸命だ。

基本的に開業から3ヶ月分の運営資金は準備しておくべきである。

起業に関しての資金繰りを知りたい方は次の記事を推奨する

整骨院・接骨院開業までの流れ

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ここからは、実際に整骨院・接骨院を開業するまでの流れを見ていこう。

整骨院・接骨院の開業までには、4つのステップを踏む必要がある。

<ステップ1>事業計画書・キャッシュフローを作成する
<ステップ2>開業資金を集める
<ステップ3>整骨院のターゲットや戦略を練る
<ステップ4>広告を出して認知度を上げる

各ステップごとに詳しく見ていこう。

事業計画書・キャッシュフローを作成する


整骨院・接骨院を開業するにあたり最初に行うことは、「事業計画書とキャッシュフローを作成する」ことだ。

事業計画書は、創業者の具体的なプランを書き示した計画書だ。いくら整骨院・接骨院開業の夢があっても、頭の中のイメージだけでは現実にできない。

整骨院・接骨院の存在意義を明確にし、進むべき方向性や事業展開を具体的に示す必要がある。

また、金融機関から開業資金を融資してもらう際にも、この事業計画書が重要だ。資金繰りをスムーズに行うためにも、事業計画書は綿密に作成しよう。

続いてキャッシュフローとは、一定期間の資金の収支を意味する。整骨院・接骨院開業にあたり、初期費用や運営費用に発生したお金を、キャッシュフローとして記録しておくのが懸命だ。

開業資金を集める


事業計画書とキャッシュフローを作成したら、開業資金を集めるステップに移る。

ここで言う「開業資金」とは、先ほど解説した初期費用と運営資金である。整骨院・接骨院に必要な開業資金は、規模や立地に大きく左右される。

したがって、それぞれ事業計画書に基づいた開業資金を集めなければならない。

整骨院・接骨院開業の資金集めの方法については、次の章で具体的に解説しているので参考にして頂きたい。

整骨院・接骨院のターゲットや戦略を練る


開業資金が集まったら、整骨院・接骨院のターゲットや戦略を考える。いわゆる「マーテティング」と呼ばれる分野だ。

事業計画書を作成した段階で、これらのターゲットなどを明記できていればスムーズである。

この際に大切なことは、近隣住民の年齢層や生活環境にマッチしたサービス・施術内容にすることだ。そのためには、整骨院・接骨院の立地や、近隣住民の特徴、他店のサービス・料金内容など、様々な項目の分析が必要である。

しかし、患者のニーズにマッチしている整骨院・接骨院は必ず繁盛する。したがって、ターゲット・戦略を練る際の妥協は許されない。

広告を出して認知度を上げる

ターゲットや戦略が決まったら、広告を出して知名度を上げるステップに入る。

このステップになると、いよいよ整骨院・接骨院開業が目前に迫った状態だ。ここからは、スタートダッシュを上手く切れるかが重要になってくる。

広告といっても、今日には様々な媒体が存在する。チラシ・雑誌・テレビCM・SNS・ブログなど、先ほど練ったターゲット層に刺さる媒体が好ましい。

例えばターゲットが高齢者なのに、若者に人気なインスタグラムに広告を出しても、期待どうりの効果は得られないだろう。

したがって、ターゲットの年齢層・地域の特性を活かした広告を打つ必要がある。

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整骨院・接骨院開業の資金調達方法

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整骨院・接骨院開業の資金相場や流れを理解したところで、ここからは具体的な資金調達の方法を解説する。

整骨院・接骨院だけに限らず、新たに事業を始める際の資金調達方法は以下の3つが挙げられる。

・日本政策金融公庫から借り入れる
・銀行や信用金庫から借り入れる
・必要資金を自分で貯金する


それぞれ具体的に解説しよう。

開業資金の融資について知りたい人は次の記事を推奨する。

日本政策金融公庫から借り入れる


整骨院・接骨院の開業資金調達方法1つ目は、「日本政策金融公庫から借り入れる」ことだ。

日本政策金融公庫とは、日本政府が100%出資している金融機関である。公庫の特徴は、民間の金融機関よりも開業資金の融資のハードルが低く、無担保・低金利で借り入れができることだ。

借り入れの実績がない方も日本政策金融公庫で実績を作ることで、民間金融機関での借り入れもしやすくなる。

したがって整骨院・接骨院の開業には、日本政策金融公庫から借り入れることを推奨する。

銀行や信用金庫から借り入れる


開業資金の調達方法2つ目は、「銀行や信用金庫から借り入れる」ことだ。

過去に借り入れの実績があれば高額融資も通りやすいが、融資が初回の場合は応じてくれないケースが大半だ。

また日本政策金融公庫と比較しても、融資の審査は非常に厳しい。したがって、新たに事業を始めようとする方の資金調達方法としては、かなりハードルが高いだろう。

必要資金を自分で貯金する


最後に紹介するのは、開業資金を自分で貯金する方法だ。

しかし、結論から述べるとこれは現実的ではない。

親族などの援助があれば話は別だが、開業資金は低く見積もっても500万円は必要である。

娯楽などを一切せずに、毎月10万円づつ貯金しても4年以上かかる計算だ。

「借金をするのが怖い…」という方もいるだろうが、日本政策金融公庫などは融資のハードルも低く、金利も安いので、思い切って借り入れた方が賢明だろう。

まとめ:整骨院開業の資金操りは計画的に行おう


今回は、整骨院・接骨院の開業資金に関する疑問にお答えした。

おさらいしておくと、

・整骨院・接骨院の開業資金には「初期費用」と「運営資金」で最低500万円は必要
・整骨院・接骨院の資金調達は「日本政策金融公庫」から借り入れる方法が一般的
・整骨院・接骨院を開業するには、「事業計画書」を綿密に作成しなければならない

この3つが本記事の要点である。

整骨院・接骨院の開業を目指している方は、本記事を参考にぜひ夢への第一歩を歩んで欲しい。

監修税理士・公認会計士からのコメント

整骨院の開業には開業資金と運転資金を準備しておくことが必要です。資金調達には融資や投資など様々な方法がありますが、開業間もないころは売り上げも安定しないため、集めた資金をしっかりと管理しておくことが必要です。

2020年12月15日起業準備

Posted by taxtech-editor