脱サラ失敗するとどうなる?脱サラを成功させる方法も合わせて解説!
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「脱サラに失敗してしまうとどうなるのか」「脱サラで失敗しない方法を知りたい」
脱サラをお考えの人は、このような不安があるのではないだろうか。
サラリーマンというしがらみから抜け出し、脱サラに挑戦する人は多い。
しかし、安易な考えで脱サラすると、幸せで自由な生活を送れるどころか、サラリーマンの頃よりも不幸な人生を歩む人もいる。
そこで、本記事では脱サラで失敗した後の具体的な人生や、失敗しない脱サラ方法を解説する。
脱サラをして、今よりも幸せで自由な人生を送りたい人は、ぜひ本記事を参考にしていただきたい。
目次
脱サラ失敗後に待ち受ける人生
そもそも「脱サラで失敗する」とは、どのような状況なのだろうか。
本記事では、脱サラ失敗=「脱サラ後の事業で失敗してしまう」という風に定義しよう。
それでは、そんな脱サラ失敗後に待ち受ける人生は、はっきり言ってかなり過酷である。具体的には、以下のような出来事が起こる。
・資金がショートしてしまう
・生活が困窮する
・破産もありうる
・家族との不仲
・再就職が難しい
・最悪の場合は自殺
資金がショートしてしまう
脱サラ失敗でよくあるのが、事業軌道に乗る前に、資金がショートしてしまうケースだ。
事業内容にもよるが、お店などを開業する際の開業資金は非常に高額である。
しかも、創業時はまだまだ信用度が低く、集客も見込めないだろう。そうなると、もちろん収入は安定しない。
したがって、開業時につまずいてしまい、軌道に乗るまでに資金がショートしてしまう人が絶えないのだ。
生活が困窮する
脱サラで事業を始めると、軌道に乗るまでは収入が安定しない。
そして先ほどのように開業資金がショートしてしまうと、生活費を切り詰めて事業を維持させねばならず、生活が困窮してしまうのは明白である。
しかも、サラリーマン時代によほどの大企業に勤めていなければ、自身の貯金だけで開業するのは困難だ。したがって、開業資金は調達する必要がある。
金利の安い金融機関から借りたとしても、年利2~5%を返済しなければならず、これが毎月重くのしかかる。
また、完済までに閉業してしまうと、あなたに残るのは借金だけだ。そうなると、再びサラリーマンをしながら毎月多額の借金を返していくことになる。
破産もありうる
先ほどの紹介した状況に陥り、借金が返せないとなると、いよいよ破産も見えてくる。
「自己破産」制度を利用すれば、多額の借金は全額免除されるが、20万円以上の資産(車・持ち家など)は全て没収される。
また、自己破産をするといわゆる「ブラックリスト」に名前が載り、クッレジットカードが作れなくなったり、ローン審査に通らないなどのデメリットがある。
自己破産をすると今後の人生に大きな悪影響を与えるので、脱サラをする際はしっかり考えていただきたい。
家族との不仲
脱サラに失敗すると、家族とも不仲になるケースが多い。
生活が苦しいと些細なことがきっかけで喧嘩になることが多く、ストレスもたまりやすい。
サラリーマン時代にどれだけ円満な夫婦であっても、お金のことで不仲になるのは十分あり得るのだ。
したがって、脱サラに失敗すると家族関係が崩壊する恐れもあるということを理解していただきたい。
再就職が難しい
脱サラ失敗をすると、再就職も難しくなってしまう。
再就職が20代くらいの若者であれば、「脱サラの失敗経験」がプラスとなる場合もあるが、30代後半以降になると再就職が困難になる。
特に、目立った実績やスキルがない人は再就職が難しい傾向にある。なぜなら、特にスキルもないのに脱サラをして失敗した「計画性のない人」という認識をされるからだ。
したがって、30代後半で脱サラを検討されている人は、脱サラ失敗後の人生もイメージしながら考えていただきたい。
脱サラを成功させる!脱サラする時に心がけたいこと
ここまで脱サラ失敗後に待ち受ける過酷な人生について解説した。正直ここまでの解説を聞いて「脱サラを諦めよう……」となっている人もいるのではないだろうか。
しかし、そんな人も安心していただきたい。脱サラは、しっかりとした計画性を持って実行すれば、成功率も高い。
勢いだけで脱サラすると失敗する可能性が高いので、脱サラを検討している人は、ここで解説するポイントを実践するべきだ。
【脱サラを成功させるポイント】
・強い意思と具体的な目標を定める
・自分の能力を客観視する
・助成金や補助金は必ず使う
・まずは副業から始めて見る
強い意思と具体的な目標を定める
脱サラを成功させるには、「強い意思と具体的な目標を定める」ことが重要だ。
たまに勢いだけで脱サラをする人がいるが、結局なにも生まれず、ただ空白の期間を過ごす人も多い。
したがって、脱サラをする際は「自分はどのような理由で脱サラをし、具体的に何を達成するのか」などの目標を定める必要がある。
目標が定まれば、脱サラ後はそこに走っていくだけなので、成功する確率は高いだろう。
自分の能力を客観視する
脱サラを成功させるには、自分の能力やスキルを客観視する必要がある。
脱サラで失敗する人は、自分の能力を過信している場合が多いからだ。
サラリーマン時代のスキルを生かして事業を始めるならそれで良いが、脱サラ後にスキルを習得する場合は要注意である。
なぜなら、そのスキルが自分に習得できるのかを見極める必要があるからだ。自分の可能性や能力は自分にしか分からない。だからこそ、脱サラをする際は自分の能力を過信したり背伸びをせず、確実にできることを確実にこなしていく姿勢が大切だ。
助成金や補助金は必ず使う
日本政府は、様々な事業を始める際の補助金や助成金制度を実施している。
脱サラ後はとくに収入が安定しないので、このような補助金制度を利用するのは必須である。
そのためには、できるだけ情報収集をしておくと良いだろう。補助金や助成金は政府や自治体のホームページに記載されており、調べれば確実に出てくる。
できるだけ借金をせずに事業を始めるには、このような制度を活用してみてはいかがだろうか。
まずは副業から始めて見る
いきなり脱サラをする前に、まずは副業から始めてみるのも、脱サラを成功させやすい方法だ。
なぜなら、小さく副業から始めることで、あなたがその事業でどれくらいの収益を出せるのかある程度見当がつくからだ。
例えば、あなたがエンジニアとしてWeb開発の企業で働いており、フリーランスエンジニアとして脱サラを考えていたとする。
ここですぐに脱サラをするのではなく、サラリーマンをやりながら副業として他の案件を受けるのだ。そうすると、フリーランスエンジニアとしての報酬相場や、あなたの市場での価値が分かる。
そうなると、脱サラ後の収入や仕事量がある程度把握でき、既存の顧客がいるので脱サラ後の安定も早いだろう。
このような理由から、脱サラをする際はまずは副業から始められることを推奨する。
まとめ:脱サラ失敗は自己責任
本記事では、脱サラ失敗後の人生や脱サラを成功させる方法を解説した。
おさらいすると、
・脱サラに失敗すると、生活が困窮し過酷な人生が待ち受けている
・脱サラを成功させるには、しっかりとした計画性や自分の能力を客観視することが重要
・いきなり脱サラするのではなく、副業から小さく始めると成功しやすい
脱サラの失敗は自己責任だ。サラリーマンと違って自分の失敗を会社が拭ってくれず、全て自分に責任がのしかかる。
脱サラしたいと考えている人も、脱サラしてみるとサラリーマンの方が良かったと思うことも少なくない。脱サラを考えている人は、本記事を参考に、ぜひ今一度検討してみてはいかがだろうか。
監修税理士・公認会計士からのコメント
脱サラを成功させるには、後の明確な目標設定と自身の能力の客観視する事がポイントとなります。また、新規事業を検討する場合、資金繰りや助成金を上手く活用しましょう。事業を副業から始め、軌道に乗ったタイミングで独立開業するのもおすすめです。