起業には借金がつきもの?借金を回避するためのポイントをパターンごとに徹底解説!
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起業時に避けては通れないのが借入や融資などの借金。自己資金のみで起業できれば理想的だが、多くの人はそうもいかないのではないだろうか。
実際、起業には多くの費用がかかるため、予想よりも起業資金がかかってしまったということも少なくないのだ。
しかし、借金はできるだけ少なくしたもの。今回はこれから起業する人へ向けて以下の内容をご紹介する。
・起業家が抱える借金の種類
・融資を受けずに起業するための3つのポイント
・経営で失敗しないための4つのポイント
「起業には借金がつきもの」と諦めている人にもぜひ参考にして欲しい。
目次
起業家が抱える借金は大きく分けて2種類!
起業家が抱える借金は大きく分けて「起業時の融資」と「経営がうまくいかない時に抱える借金」の2種類がある。
ここではその2種類の借金について解説していく。
起業時に融資を受けた場合の借金
起業家が抱える借金の1つとして、起業時に融資を受けたものが挙げられる。いわゆる「開業資金」「起業資金」と呼ばれるものだ。起業時には費用がかかるもの。事前に自己資金を用意していても不足する可能性は十分にある。
そんなときには銀行や自治体からの融資を受けることになる。融資を受けた資金は起業後に少しずつ返済するため、無理のない額を融資してもらうようにしたい。
経営がうまくいかずに抱える借金
起業後、経営がうまくいかずに借金を抱える場合も考えられる。起業したあとに滞りなく経営をしていくための資金を「運転資金」という。起業する際には、この運転資金も数カ月分用意しておくのが理想とされているのだ。
思ったよりも売上が伸びず、経営を続けていくのが難しい状況になった場合には、経営方針などを大幅に変える必要があるため、自治体で行っている経営支援を受けてみるという方法もおすすめだ。
融資を受けずに起業するための3つのポイント
先ほど、融資を受けることで起業時に借金を抱えることになると紹介した。起業時の融資はメリットも多いが、やはり借金は抱えたくないと言う人も多いのではないだろうか。
そこでここでは、融資を受けずに起業するポイントについて詳しく解説していく。借金などの負担を軽くして起業したいというかたはぜひ参考にしてほしい。
①小さく事業を始める
融資を受けずに起業するポイントの1つは「小さく事業を始めること」。
自己資金も限りがある中で起業するには、小さい規模で事業を始めるのがおすすめである。初めから大掛かりな起業をするとなると「物件の取得」「人材の雇用」など、多額の費用が必要になってしまう。そのため、まずは自分1人でできる範囲の事業を展開し、そこから規模を広げていく方法をとると良い。
そうすれば、仮に事業がうまくいかなくても負担は少なく済むというメリットもあるのだ。
小さく事業を始めるメリットは他にも考えられる。
・規模を大きくする前に人脈を作ることができる
・小さく起業するだけでも自分の実力が把握できる
・将来的にやりたい事業について具体的なビジョンが見える
・経営ノウハウが鍛えられる
このようにメリットは数多くあるため、まずは小さく事業を始めてみてはいかがだろうか。
②起業資金を抑えるコツを知る
起業する際に知っておきたいのが「起業資金を抑えるコツ」である。起業時には多額の費用がかかるが、ちょっとしたコツを知ることで費用を抑えることができるのだ。
起業資金を抑えるコツは以下の2つ。
・うまく中古を使う
・固定費を抑える
飲食店や美容室などの実際に店舗を持つ業態は、中古をうまく使うことで費用を抑えることができる。居抜き物件を探す、什器を中古で揃えるなど節約するポイントはいくつもあるのだ。新品にするものと中古で済ませるもののバランスをとりながら、賢く節約したい。
また、毎月の出費を抑えるためには固定費の見直しも欠かせない。
家賃や光熱費、通信費など、毎月かかる固定費は経営がうまくいっていない時でも変わらずかかる費用だ。そのため、固定費をできるだけ節約することで、売上が少なかった月でも負担がかからないというメリットがある。
③自己資金をしっかり用意する
融資を受けずに起業するには、自己資金がしっかり用意できていることが理想的である。どのような業種で起業するのか、規模によっても起業資金は異なる。自己資金の額を考えながら起業する規模を考えてみるのもおすすめだ。
この時注意したいのは起業資金だけでなく、運転資金も用意しておくことである。起業してしばらくは売上が少ないことも考えられるので、用意しておくと良いだろう。
経営で失敗しないための4つのポイント
起業時に借金を抱えるのは仕方がないという部分がある。しかし経営で失敗し、借金を抱えることはできれば避けたいもの。ここでは経営で失敗しないための4つのポイントについて詳しく解説する。
起業を考えている人はぜひ参考にしてほしい。①運転資金を確保する
起業したての頃は、経営が軌道に乗るまで売り上げが少ないもの。そこで、起業を失敗しないために用意しておくのが運転資金だ。毎月の固定費を支払うための資金を半年〜1年分は用意しておきたいところである。
運転資金を用意しておくことで、売上が少なくても安心して経営に打ち込むことができるメリットがあり、おすすめだ。
起業を考えている人はぜひ、運転資金についても考えておくと良いだろう。
②無駄使いをしない
経営で失敗しないための基本的な考え方は「無駄使いをしない」ということだ。経営が軌道に乗るまではもちろん、軌道に乗った後もできる限り出費を抑えることが大切である。
無駄な出費を抑えるには、以下のポイントを重視しよう。
・出費に対して優先順位をつける
・お金を使わなくても良い方法がないか考える
経営をうまく続けていくためには「その事業でどのくらい稼げば成り立つのか」を考えることが大切だ。
そのためにも出費に対してもシビアな目線で見ていかなければならない。
出費の優先順位をつけ、お金を使わなくてもいい方法を考えながら、できるだけ出費を抑える努力をしていこう。
③事業計画を作り込む
重要でありながら、意外と知られていないのが「事業計画の大切さ」だ。事業計画を作り込まずに起業してしまうと、準備不足で経営に失敗しやすいとされている。起業の第一歩として、事業計画を作り込むことは事業を成功させるために欠かせないステップなのだ。
起業をする際には事業計画書を作ることとなるが、以下のような内容を盛り込んでいく。
・経営理念
・ビジネスモデル
・人員計画
・資金繰り計画
これらの要素は事業の骨組みとなる部分だ。自力で作成するのが難しいという場合は代行業者に依頼することもできるため、まずは事業計画書の作成から始めるのがおすすめだ。
④フランチャイズを検討する
経営に失敗しない方法として「フランチャイズに加盟する」という方法もある。
フランチャイズとは、本部となる企業に加盟することでサービスの使用許可を得る仕組みだ。売上の数%は本部に支払う必要があるが、本部が培ってきた経営ノウハウやネームバリューを使用できるため、0から起業するよりも失敗しにくいメリットがある。
もちろんメリットだけでなくデメリットもあるため、検討する際にはしっかり把握しておくと良いだろう。
フランチャイズの主なメリットは以下の通りだ。
・本部のサービスやネームバリューが使える
・出費を最小限に抑えて起業できる
・経営ノウハウを利用できる
では反対に、デメリットはどのようなものがあるのだろうか。
フランチャイズのデメリットは以下の通りである。
・売上の数%を本部に支払う必要がある
・自分の裁量で経営ができない
自分の裁量で経営ができないのが最大のデメリットといえる。しかし、少ない出費で起業したい人や、経営ノウハウを学びながら起業したい人にはおすすめの方法である。
起業する際にはぜひ検討してみてはいかがだろうか。
まとめ:借金を背負わないためには事前の準備が大切
今回は、これから起業する人へ向けて以下の内容をご紹介した。
・起業家が抱える借金の種類
・融資を受けずに起業するための3つのポイント
・経営で失敗しないための4つのポイント
起業する際に抱える借金は大きく分けて2種類。
①開業資金
②運転資金
これらを踏まえて、起業時に借金を抱えないためには以下のポイントが重要になる。
・自己資金を用意する
・小さい規模で起業する
・開業資金を抑える
借金を抱えないためにもできるだけ出費を減らすことが大切なポイントになるのだ。
あわせて経営に失敗しないコツも紹介しているので、これから企業する方はぜひ参考にして欲しい。
監修税理士・公認会計士からのコメント
経営者にとって、資金繰りは悩ましい問題です。まずは、専門性のあるプロに相談すると良いでしょう。創業時の融資により、今後の経営に影響されると言われています。長く事業を続ける為にも事前準備を怠らず行う事をおすすめします。