起業したいけど何からしたらいい?【起業準備ロードマップまとめ】

2020年9月6日

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

働き方が多様化しているこの時代、自分の望む働き方を実現するために起業を検討している方も多いだろう。しかし、起業するにはやらなければならないことがたくさんある。何から始めたら良いか分からず、二の足を踏みがちだ。そこで今回は、起業準備における考え方として完全なロードマップを落とし込み、実際に起業する際の手続きまで網羅的に紹介する。

本記事を読むメリット

  • 起業準備のロードマップを完全に把握出来る

起業したいなら何からすべきか

起業自体は、実はそれほど難しいことではない。しかし事業を成功させるために、起業前にやっておいた方が良いことはたくさんある。何から始めたら良いのか分からず悩む人は多いが、いきなり全部をこなすのは難しい。まずは今の自分にできることをひとつずつやっていく。頭で考えているだけでは何も始まらないので、できる範囲で行動に移すことから始めよう。

1x1.trans - 起業したいけど何からしたらいい?【起業準備ロードマップまとめ】

起業準備ロードマップまとめ

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では、起業するための準備として具体的に何をしたら良いのか。ここでは、ロードマップとしてまとめていく。

①起業の先にある目標設定を明確化する

起業する前に必ずやってほしいのが、起業の先にある目標設定を明確化すること。起業して大きな成功をあげた経営者の姿を目にすると、起業すること自体が目標になりがちだ。しかし、起業はあくまで手段であり、目的ではない。前述した通り、起業自体は難しいことではないため、起業を目標にしているとすぐに達成してしまう。そして次に何をするのか、足が止まってしまう。キラキラしたイメージだけで起業すると、いざ起業してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することにもなりかねない。

こうならないために、起業した先の「定性目標」と「定量目標」を立てておくと良い。定性目標とは、自分の目指すべき状態の目標。定量目標とは、目標の達成度を客観的に判定できる数値で表す目標のこと。分かりやすく言うと、定性目標で「自分がどうありたいか」を決め、そのときの状態を定量目標で数値化する。起業した先に、自分が何をしたいのか。そしてそれをいつまでに、どのくらい達成したいのか。明確に目標を決めておくことで、起業後に走り続ける準備をしておこう。

②目標から逆算して自分に何が必要か明確化する

多くのトップアスリートや経営者は、「逆算思考」によって自分の目標を達成している。逆算思考とは、目標に対して期日を定め、そこから逆算して実現するためのステップを洗い出し、実行することで目標を達成する思考である。起業した先の目標をしっかり立てておくことで、逆算思考で今の自分に必要なものが明確化される。起業準備で「何から手を付けて良いのか分からない」という方には特に重点的に取り組んでほしいステップだ。

③足りないものを補う

足りないものが分かれば、それを補う作業に入る。起業する際に多くの人が必要とするのは、スキル、仲間、資金のいずれかだろう。仲間は事業が軌道に乗ってからでも遅くはないが、人手が無ければ始められないようなビジネスをする場合は信頼できる仲間を見つけよう。創業期の仲間集めに便利なマッチングサービスやSNSを活用したり、知人から紹介してもらったりする方法がある。

資金は、金融機関から融資を受けたり、家族や知人から借りたりして集める。地方自治体や商工会が行っている創業支援として融資を受けられる場合もあるため、管轄の窓口に相談してみると良い。近年では、不特定多数の人から資金を募る「クラウドファンディング」も資金調達の方法として主流になってきている。事業を始める前からファンを作ることができ、宣伝にもなる。

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④具体的な事業計画に落とし込む

具体的な事業計画に落とし込み、事業計画書を作成する。事業計画書とは、簡単に頭の中で描いているアイデアや構想を事業という形にし、そしてどのように実現していくのかを示したものである。「今後、事業をどのように組み立てていくのか」をわかりやすく記した、いわば事業の設計図のようなものだ。具体的には、以下のような内容を記す。

  • 企業の概念
  • 事業の概要
  • 事業のコンセプト
  • 従業員の状況
  • 自社の強みと弱みといった現況
  • サービスや商品の概要
  • 販売戦略やビジネスモデル
  • 体制や人員計画
  • 財務計画

銀行から融資を受けて資金調達する場合は、必ず求められる。まだ会社としての実績がないため、融資審査を通過できるかどうかはこの事業計画書によって決まると言っても過言ではない。目標や事業が定まり次第、じっくり作成しよう。

⑤バックオフィス関連の準備と知識をつける

会社なら総務課や経理課がバックオフィス業務をしてくれるが、起業したら自分でやらなければならない。バックオフィス業務は膨大で、ざっと上げただけでも以下のような業務がある。

  • 契約書の作成
  • 請求書の発行
  • 入金確認
  • 経理業務
  • 備品の管理

支払いや請求が遅れると取引先からの信頼を失いかねないため、とても重要な業務である。外部に業務委託することもできるが、会社を経営していく上で数字を正しく読む力は必要不可欠。会社のお金の動きを把握できず適切な経営判断ができなくなるため、必要最低限の知識は身に着けておきたい。

業務を円滑に行うために導入しておきたいのが、会計ソフトだ。「10book」は、少しでも節約したいという創業初期の起業家のニーズに応えた会計ソフト。最小コストで帳簿の作成、決算書の作成、月次損益レポートの作成など、バックオフィス作業を効率化できる。初期費用無料、ランニングコスト無料で会計ソフトを利用できるため、少ない資金で起業する方にもおすすめ。バックオフィス業務を効率化することで事業に割ける時間が増えるため、いち早く事業を成長させたい創業初期には特に活用してみてほしい。

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まとめ

今回は、起業準備における考え方として完全なロードマップを落とし込み、実際に起業する際の手続きまで網羅的に紹介した。大変そうに思える起業だが、実は起業自体はそれほど難しくなく、むしろ大変なのはそこから。起業後に困らないために、起業前の準備が重要なのである。目標や事業計画をしっかり立てておくことで、起業後は迷わず走り出せる。目の前のことから一つずつ取り組み、成功する起業を目指そう。

実際の起業する際の手続きが知りたい方は、以下の記事を参考にしてほしい。

2020年9月6日起業準備