完全無料で利用出来る会計ソフト 厳選3選

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資金繰りを改善して企業を存続させるためには、会計管理が欠かせない。しかし、創業初期は何かとお金が必要になるもの。会計コストはなるべく抑えたいという経営者は多いだろう。そこで今回は、創業初期の経営者や個人事業主の方に向けて、完全無料で利用出来る会計ソフト、またエクセルでも利用出来る完全無料の会計ソフトや初期・月額費用完全無料の会計ソフトについて詳しく解説していく。

この記事を読むメリット

  • 初期費用・月額費用完全無料で使える会計ソフトを把握出来る

創業初期はコストを抑えたい

法人を設立するには、会社登記に関する費用や資本金など、ある程度の資金が必要となる。一人で事業を始めるとしても、事務所の物件取得費や設備投資は必要だ。また、しっかりと事業計画を立てて綿密に準備していても、起業してすぐに事業が軌道に乗るとは限らない。利益を得るまでには時間がかかることもあるため、当面の運転資金が用意しておきたい。これらの点を考慮して、抑えられるコストは抑えたいというのが多くの経営者の本音だろう。支出が減れば、それだけ手元にキャッシュを残せる。予め計算できる初期費用についてはコスト削減を検討しておく必要がある。

会計ソフトの課金は事業はスケールしてからで十分

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起業すると、避けては通れない会計管理。現状でどれくらいのお金が手元にあるのか、月々の支出と収入はどれくらいか、会社の財務状況を管理し正確に把握しておくことは、経営者にとってとても重要なことである。とは言え税理士を雇ったり高額な会計ソフトを導入したりするのは、創業して間もない企業にとってはハードルが高いだろう。そこで創業初期の起業におすすめなのが、無料で利用できる会計ソフト。会計ソフトに課金するのは、事業がスケールしてからで良い。

無料で利用できる会計ソフトは、機能が制限される事が多い。たとえば取引データの閲覧期間やデータの出力数、仕訳件数、利用ユーザー数、同期端末数などが制限されることがある。また、申告書のエクスポートができなかったり、電話やチャットによるサポートが受けられなかったりすることもある。しかし、創業初期は取引数も少なく、会計管理にかかる手間はそこまで大きくない。サポートが受けられなくても説明書を読み込めば使いこなすことは可能だ。

会社の規模が大きくなれば、取引数も増えて会計管理が難しくなってくる。複数のスタッフで会計管理を分担したり、会計専門のスタッフを雇ったりすることもあるだろう。会計ソフトに課金するのは、そんな状況になってからで十分だ。

完全無料で利用出来る会計ソフト

では、完全無料で利用できる会計ソフトにはどのようなものがあるのか。ここでは具体的なサービスを3つご紹介する。

円簿会計

円簿会計は、完全無料で利用できる会計管理のクラウドサービス。お試し期間として一定期間のみ無料になる会計ソフトは多いが、円簿会計は広告収益モデルのため、無制限の期間で完全無料で利用できる。法人向けのクラウド会計はもちろん、個人事業主向けの青色申告、給与、営業支援などさまざまなサービスを無料で用意している。MacでもWindowsでも端末に関係なくどこでも利用できるため、外出先での作業が多い経営者にもおすすめだ。ただし、銀行口座やクレジットカード明細の自動取得と自動仕訳とスマホアプリでの利用は現在不可能となっている。スマホからでも、ブラウザ上でなら利用することが可能だ。

https://www.yenbo.jp/service-info/kaikei.html

フリーウェイ経理Lite

フリーウェイ経理Liteは、株式会社フリーウェイジャパンが提供する永久無料の会計ソフト。クラウドサービスではなくインストールして使うタイプなので、Macやスマホから利用することはできない。しかし一度インストールすればバージョンアップも無料で行えて、ずっと無料で利用できる。帳簿や伝票の入力はもちろん、決算書の出力も行える。閲覧期間や出力データ数の制限など、実務上支障がでるような機能制限はない。個人事業主や中小企業の会計管理であれば十分対応できる。ただし、銀行口座やクレジットカード明細の自動取得と自動仕訳は不可能だ。月額3000円の企業版であればこの機能も使えるようになる。

https://freeway-keiri.com/

10book

10bookは、会計の知識がなくても安心して使える分かりやすい仕様のクラウド会計ソフト。初期費用ゼロ、月額費用ゼロの永久無料で利用できる。無駄なデータ処理を省くことで、スマートな会計管理を実現。会計管理にかかる手間やコストを徹底的に削減できる。10bookでは、原則としてエクセルにて取引を記録してアップロードすることで会計管理を行う。正規の簿記の原則に基づく仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳など標準的な帳簿の作成、貸借対照表、損益計算書および株主資本等変動計算書の決算書を、これ一つで作成できる。ファイル保存機能があるため、契約書や提出した税務申告書など会計税務に関連するファイルを保管することも可能だ。フリープランからアウトソースまで、フェーズや状況によって柔軟に対応できるため、創業初期はフリープランで、事業がスケールしたら会計管理をアウトソースするといった使い方もできる。

エクセルで利用出来る無料の会計ソフト

最近はさまざまな会計ソフトウェアがあるが、未だエクセルで会計管理を行う企業も多くある。「エクセルの方が使い慣れている」という方も多いのではないだろうか。そこでここでは、エクセルで利用出来る無料の会計ソフトを2つご紹介する。

エクセル簿記

「エクセル簿記」は、エクセルを利用して青色申告の複式簿記が簡単にできる会計ソフトである。複式簿記の主要簿を採用しており、個人事業主の青色申告のほか、農業と不動産業の申告にも対応する。Microsoft ExcelのほかOpenOffice.org Calcでも利用できて、加工や編集も簡単に行える。マクロを使っていないため、ウィルス感染や互換性について心配することなく、軽快に使用できるのもポイント。基本的には無料だが、年次更新、仕訳行の増加、一定以上の勘定科目の追加などの一部機能は有料マニュアルの購入が必要だ。有料マニュアルは税込2,160円で購入できる。

https://www.vector.co.jp/soft/win95/business/se437618.html

楽しいかもしれない青色申告

「楽しいかもしれない青色申告」は、エクセルと、部分的にクラウドを活用した会計管理ソフト。無駄を省いて必要最低限の機能のみに絞ることで、完全無料で提供する。面倒な初期設定もないため、導入は簡単。時間に余裕があり、お金をかけずに自分で申告したい方におすすめだ。すべての決算書、会計帳簿を作るわけではなく、国税庁の無料クラウド申告ソフト「e-TAX」と役割分担しながら必要な書類を作成していく。まず、このソフトで現金出納帳と預金出納帳を作成。貸借対照表と損益計算書、総勘定元帳を作成。その後、確定申告書はe-TAXで作成し、その書面を税務署に郵送または持参、電子申告などで申請する。

先ほどご紹介した無料で利用できる会計ソフト「10book」も、エクセルでの利用が可能だ。10bookについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてほしい。

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