脱サラしてキャンプ場経営者になる!儲かるキャンプ場の特徴

2021年1月30日

趣味のキャンプから、キャンプ場を経営してみたい 理想のキャンプ場を自分で作りたい!そんな風に思う人も多い。しかし安定した会社員から経営者になるのは、環境がガラッと変化するもの。湧き上がるチャレンジ精神の反面、不安なことも多いのではないだろうか。

この記事では、脱サラからキャンプ場経営を始めるのに注目すべき点や脱サラ前に準備すべき事、儲かるキャンプ場の特徴を解説していく。是非参考にしてほしい。

脱サラしてキャンプ場経営って実際どうなの?

近年「脱サラ」をする人が増えており、田舎への移住が流行りつつある。なかでもキャンプ場経営は、多くのキャンパーの憧れだ。しかし、キャンプ場の経営のみでは生活していくのも厳しいと言われている。

その理由は、集客見込み時期が限定されてしまうから。土日祝日のみの営業で、天候や季節に左右されやすいため、稼働率がなかなか上がらないのだ。

そのため、キャンプ場の経営の他にキャンプグッズや釣り用品などの販売など、他の事業と併用している人が多いのが現状だ。

脱サラしてキャンプ場経営をするなら注目すべき3つの事

脱サラからキャンプ場を経営するならこれから紹介する3つに注目すべきである。

キャンプ場経営の後継者不足

キャンプ場を開く場所

キャンプ場のオフシーズン

それぞれチェックしよう。

キャンプ場経営の後継者不足

キャンプ場経営は、後継者不足になりつつある。1990年代のキャンプブームでキャンプ場がたくさんできた。しかし30年経った今、経営者の高齢化や施設の老朽化が進み、やむなく閉鎖するキャンプ場が多いのだ。

後継者を必要とするキャンプ場を見つけるには、後継者募集情報や事業承継募集を調べたり、実際に現地へ出向いて話を聞くのがおすすめ。また、後継者を募集している地域は、地域の活性化をするための助成をしていることが多い。合わせてチェックしよう。

キャンプ場を開く場所

キャンプ場を開く場所は、集客しやすい場所、湖の畔などキャンプをするうえで安全で心地の良い場所を想像する方も多いだろう。1つ注意すべきなのが、土地が空いているからといてどこでもキャンプ場が開けるわけではないということ。なぜなら、土地には用途が決まっていて、「この土地は居住用」、「ここは商業用」など決まりがあるのだ。

キャンプ場として開ける名目は、農地や公園など。用途が違うがどうしてもキャンプ場にしたい土地がある場合は農地転用申請をすることもできる。地域によって条例が変わるため、役所で確認する必要がある。

また、日本オートキャンプ協会が、建設や管理についてのマニュアルを出している。運営の基本や法律などが詳しく載っているためチェックしよう。

キャンプ場のオフシーズン

キャンプ場のオフシーズンは、その土地の気候にもよるが、主に12月~3月頃。例えば、雪深い山では冬はスキー場、夏はキャンプ場や公園として利用ができるようになっている。

しかし、コテージやグランピングなどの設備を整えることができれば、冬でもキャンプを楽しむこともできる。自分がどんなキャンプ場を開きたいか明確にすることが大事である。

脱サラ前にしておくべき事5つ!

キャンプ場を開くには、土地の確保や許可を取得するのにどうしても時間がかかる。そのため脱サラする前にできるだけ準備したほうがよい事は主に5つ。

キャンプ場のコンセプトを明確にする

資金を蓄える

資格や許可の取得

キャンプ場経営者と交流を持っておく

資金を蓄える

それぞれ解説していく。

キャンプ場のコンセプトを明確にする

コンセプトを明確にするのはとても重要だ。客層やキャンプ初心者向けかベテラン向けなのか、何を楽しんでもらいたいキャンプ場なのかなどを明確にすることが大切。そうすることでお客さんの満足度が高まり、リピートに繋ぐことが出来るのだ。

例えば、「大人が夢中になって遊べるキャンプ場」や「星空を楽しむキャンプ場」など、分かりやすく掲げるのが大事だ。

資金を蓄える

キャンプ場を1から開拓するには、土地の購入や施設を建てるなど、多額の資金が必要になる。キャンプ場の規模にもよるが、テントや道具は持ち込みセルフのキャンプ場であれば土地代が200万円~3000万円程度、コテージやグランピングなどの施設を用意する場合は建設費がかかる。建設費は、経費を抑えるためにDIYする人も多い。

高額な資金を用意するには、日本政策金融の創業融資やクラウドファンディング、助成金を利用すると良い。中でも若者の間で人気なのがクラウドファンディング。出資の返礼としてキャンプ場へ招待することで、資金を調達できる。

資格や許可の取得

キャンプ場経営において必要な許可は林地開発や旅館営業許可、さらに食事を提供するなら飲食業営業や酒類販売業許可も必要だ。それぞれキャンプ場の規模によって必要か不要かが変わるため、チェックが必要だ。

これらの許可は、許可が降りるまで数か月もかかる場合がある。例えば林地開発許可であれば約4か月ほど。申請するにも多くの書類を揃えなければならない。そういった点を踏まえて準備しよう。

また、書類や手続きに自信がない人は、行政書士に相談するのもおすすめ。キャンプ場経営の法律についてのアドバイスをくれるため、スムーズに手続きを進められる。

キャンプ場経営者と交流を持っておく

経営者は社員を持たない限り、基本的に1人で考えて事業を進めていく。そんな時、同志の仲間との交流があると相談しあえるため、問題解決やモチベーション維持につながるのだ。

脱サラ前に、SNSや現地に出向き相談を持ち掛けてみよう。思わぬところでキーマンと繋がれたり、新しいビジネスに繋がる可能性もある。コミュニケーション能力は大切だ。

自分の意思を確認

キャンプ場経営を成功させるには強い意思が必要。キャンプ場を開拓し、利益を出すまでにはかなりの日数を要する場合もある。安定したサラリーマン生活を脱してまでやりたいことなのか、しっかり確認することが大事である。

脱サラ後でも儲かるキャンプ場経営の特徴5つ

儲かるキャンプ場には特徴がある。

便利なサービスで初心者を囲い込む

テントやコテージなど、宿泊施設を選びやすくする

映えスポットがある

収穫体験やピザづくりなどの体験ができる

キャンプ以外の利用方法があるか

以下に解説していく。

便利なサービスで初心者を囲い込む

キャンプは、ベテランであれば道具を駆使してアウトドアならではの不便さを楽しめる。しかし、キャンプ初心者の多くは不便な環境を嫌う。入浴施設や電波が入らないような、不便な環境だと、キャンプを避ける傾向があるのだ。そのため、設備やサービスを充実させると初心者や子供連れでも利用しやすくなる。結果客層アップに繋がるのだ。

中でも人気なのは、手ぶらでできるキャンプ。自然の中でテント拍やBBQはしてみたいけど、準備や片付けはしたくない人は多い。 

テントやコテージなど、宿泊施設を選びやすくする

キャンプでは、テントを建てたり、寝袋やハンモックで寝るなどのアクティビティが醍醐味でもあるが、片付けが面倒だったり、天候に左右され快適に過ごせないからと、拒否してしまう人もいる。しかし、コテージやグランピングなど、宿泊する場所が選択できると、多くの人に来てもらいやすくなるため、おすすめだ。

映えスポットがある

近年、SNSの普及から「映え」を求める若者が多い。写真を撮るのが目的なため、映えるキャンプ場をつくるのもおすすめ。キャンプ場全体をつくるのは難しくても、フォトスポットを要所につくることで集客に繋がる。

イルミネーションやおしゃれなキャンプグッズ、インパクトのあるキャンプ飯などから手を出すのがおすすめ。SNSで写真を投稿し、キャンプ場からの発信することがポイントだ。

収穫体験やピザづくりなどの体験ができる

体験は、お土産や思い出に残りやすく、子供から大人まで人気だ。特に、その土地特有の物づくりや料理などは人気があり、それを目当てにキャンプ場へ来る人も多い。

例えば、広大な土地を利用して畑やハーブ園をつくるのもおすすめ。そこで収穫した野菜でピザづくりやアロマ作りなど、地域の特色を生かした体験を提供すると良い。新しいサービスや他との差別化を考える工夫も必要だ。

キャンプ以外の利用方法があるか

キャンプ場は、休暇は多くの人が訪れるが、平日やオフシーズンはどうしても利用客が減ってしまう。上記でも説明した副業を持つ他にも、キャンプ場を活かして収入を得るのもおすすめ。

例えばフェスやカフェ、ショップの併設や公園としての解放など。その他にも撮影地としての提供などもある。

まとめ:キャンプ場経営者としての意思を強く持とう

脱サラからキャンプ場の経営者になるには、コンセプトを明確にし、資金の調達をしておこう。さらに、後継者を求めるキャンプ場を調べたり、地域の活性化に力を入れている地域を探すのもポイントだ。

また、土地の購入や、キャンプ場の運営には細かい法律があり、様々な許可が必要。不安な場合は行政書士を頼るのがおすすめ。

脱サラしてキャンプ場経営を1から志すのは、キャンプ場経営のみだと厳しい場合もある。副業やオフシーズン中のキャンプ場の用途のビジョンも考えておくことが大切である。

監修税理士・公認会計士からのコメント

キャンプ場経営は人気の事業のひとつです。しかし、土地・建物・設備と多額の初期費用が必要となるため資金調達の方法も検討しましょう。会社勤めとはライフスタイルが一変する事業です。開業後は、稼働率をあげる一工夫を検討すると良いでしょう。

2021年1月30日起業準備

Posted by taxtech-editor