経営者・人事向け【基本的な人材採用の方法】とは
近年は、求人募集数に対して応募がはるかに少ない「超売り手市場」が社会問題となっている。人手不足に頭を抱える経営者もいるだろう。自社に必要な人材を確実に獲得するためには、採用戦力をしっかり立てて、適切な方法で募集することが大切である。そこで今回は、基本的な人材採用の方法と戦略、おすすめの人材採用サービスについてご紹介する。
この記事で解決する課題は
- 具体的な人材採用の方法を理解できる
- 人材採用の際に利用すべきツールなどを把握することができる
基本的な人材採用の方法論とは?
欲しい人材を確実に採用するためにまず大切なのは、自社のアピールポイントを把握することだ。他社との差別化ポイントや企業理念、福利厚生などを棚卸しして、自社のアピールポイントを整理する。そのうえで求職者に特にアピールしたいポイントを定め、それを裏付けるアピールポイントを探す。仕事内容、給与、雇用条件、雰囲気など、より具体的な情報があると求職者は安心して応募できる。
次にペルソナを絞り込み、求人票のテーマを決める。採用におけるペルソナは、自社で採用したい人材の年齢や性別、家族構成、ライフスタイルなどを綿密に設定し、架空の「求める人材像」を実在するかのようにつくりだすことである。経営者、現場、人事の3つの立場から意見を集約し、求める人材像に近い社員の共通点を探りながら具体的に設定していく。
そのうえで、自社に適した採用方法を選定する。採用方法には求人媒体、人材紹介、自社採用サイト、説明会・イベントなど、さまざまなものがある。その中から、採用人数や応募者に求めるスキルや経歴、採用にかけられる期間やコストに合わせて、適した採用方法を選ぶ。
特に優秀な人材を採用するには?
ただ人材を集めるだけでなく、特に優秀な人材を採用するにはどうしたら良いのか。ここでは具体的なポイントをご紹介する。
興味が低い人材にもアプローチする
「自社に興味を持ってくれている人を採用したい」と思っている経営者は多いだろう。しかし優秀な人材を採用したいなら、興味が低い人材にもアプローチすることが必要だ。
初めから自社に関心のある人に絞っていると、そこから優秀な人材を見つけるのは難しい。最初の門を広くして広く自社の魅力をアピールすることで、優秀な人材に自社の存在を知ってもらいやすくなる。
まずはフランクな面談の機会を設ける
優秀な人材を見つけると、逃したくないために選考を急いでしまいがちだ。しかし優秀な人材は他社からもアプローチを受けているため、いきない選考に入ると尻込みされてしまう可能性がある。
まずはフランクな面談の機会を設けて、自社の魅力について知ってもらおう。相手の譲れないことや仕事で大切にしたいことなどを聞き出せると、よりアプローチしやすくなる。まずは興味をもってもらうことを意識しよう。
地方学生の採用を検討してみる
超売り手市場の今、注目されているのが地方学生の採用。地方は都会に比べて遊びの誘惑が少なく、学業に専念してきた学生が多い傾向がある。また都会よりも情報を得る場が少ない分、工夫しながら情報を得て就活を進めているため、自走する力を備えた学生も多い。競合が少なく、アプローチしやすいのもメリットだ。
貴社には人材採用の戦略はありますか?
人材採用で大切なのは「戦略」」である。戦略を立てずに人材採用を行っていると、必要な人材を確保できないだけでなく、入社後にミスマッチが発覚して業務効率が落ちたり、早期離職につながったりしてしまうこともある。何を目的に採用を行うのか、どのような人材がほしいのかを明確にした上で、採用目標数や採用担当者、求人手法などしっかり戦略を立てることで、採用活動を成功に近づけられる。
今抑えておくべき人材採用サービス 5選
人材紹介サービスとは、人材を求める企業と求職者の双方が登録し、マッチングを行えるサービスである。サービスによって、求人票の作成や条件に合致する応募者の人選、推薦、面接日程の調整、合否連絡、給与などの条件交渉など、人材採用にまつわるさまざまな業務をサポートしてくれる。
採用サービスと一言にいってもその数は多く、サービスによって登録者の特徴や得意なジャンルも異なる。自社に合わせた人材採用サービスを選ぶことが大切だ。ここでは、今抑えておくべき人材採用サービスを5つ紹介する。
Re就活
中堅・中小起業、ベンチャー企業など、20代の若手人材がほしい方におすすめなのが「Re就活」。日本で唯一、20代を専門とする中途採用の人材採用サービス。ステップアップを考えているヤングキャリア層や、第二新卒層など、まだ伸びしろのある20代若手をターゲットに絞り集客している。
Web面接機能「スマ面」で、地方の求職者にもアプローチしやすい。また求人情報足あとや「条件マッチ」機能も備え、自社に興味を持っている、もしくは合いそうな求職者がページに訪れた際に、効果的な応募推薦を行える。
女の転職@type
契約社員・正社員として女性を採用したい方におすすめなのが「女の転職@type」。「生涯働きたい」と考えているバリキャリ志向の女性の登録者が多い。「働く環境の特徴」「この仕事の特徴」などがひと目でわかる相性チャートで、求職者は入社後のイメージをしやすく、ミスマッチを防げる。
「自動マッチング機能」や「スカウトメール機能」を備え、条件に合った人材に効率的にアプローチできる。またスマートフォン機能が充実しているため、PC環境のない登録者にも対応しやすい。
マイナビ転職
コストパフォーマンスの良いサービスを利用したい方におすすめなのが「マイナビ転職」。
掲載件数は常時7000件以上、登録者数は453万人を超える業界最大級の人材採用サービス。大手の中では圧倒的なコストパフォーマンスを実現し、オリコン日本顧客満足度ランキングでは転職サイトNO.1と絶大な支持を得ている。
全国各地の求人を取り扱い、地方の登録者も多いので、地方の企業にもおすすめのサービスだ。登録者層は20代~30代の若手人材が多く、「グローバル」「ITエンジニア」「女性」採用のための専門求人サイトもそれぞれ併設している。
doda
20代~30代の即戦力となる人材を求めている方におすすめなのが「doda」。登録者数は約432万人と日本最大級のサービスで、経験者や即戦力の人材採用を得意とする。IT・モノづくりエンジニアの採用に特に優れている。
少人数のスポット採用から大規模採用まで、自社の状況に合わせた多様なニーズに応えてくれる。「doda」の掲載料金で「dodaエンジニア」にも同時に掲載できる。高い専門性を持った人材紹介利用者の人材にもアプローチが可能だ。
エン転職
採用コストを抑えつつ若手層からの応募を増やしたい方におすすめなのが「エン転職」。700万人以上の登録者のうち、約70%が34歳以下。若手採用を得意とする人材採用サービスだ。スマホユーザービリティが優れており、スマホでしか情報収集をしない若手層からの支持も厚い。
求人はすべて、専任のコピーライターが作成。質の高い求人で、求職者へ自社のアピールポイントをしっかり伝えられる。「スムーズ日程調整」「面接ドタキャン防止対策機能」「うっかり防止カレンダー」など、採用活動をよりスムーズに進めるための工夫も凝らされている。
まとめ
今回は、基本的な人材採用の方法と戦略、おすすめの人材採用サービスについてご紹介した。超売り手市場の今、人材採用はただ闇雲に行っていても成功しない。しっかりと戦略を立てて、質の高い採用活動を行うことが大切である。今回ご紹介した人材採用サービスを活用して、自社に適した方法で採用活用を進めていってほしい。