起業準備に!起業ビジネススクールのメリットとデメリット まとめ

2020年9月6日

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「起業したいけど何から始めたら良いのか分からない」と悩む方は多いだろう。そこでおすすめなのが、起業ビジネススクールに通うこと。経営に関する知識を効率よく学べて、起業への近道となる。今回は、起業ビジネススクールのメリットとデメリット、おすすめの起業ビジネススクールまで網羅的に解説していく。

本記事を読むメリット

  • 起業ビジネススクールの概要からメリット・デメリット、おすすめの起業ビジネススクールまで網羅的に把握できる

起業ビジネススクールとは?

起業ビジネススクールとは、経営学やビジネスについての専門知識やスキルを学べるスクールである。大きく分けて早稲田大学や慶応大学などの「大学」が運営するスクールと、「民間企業」が運営するスクールの2種類がある経営大学院と呼ばれることもあり、スクールによっては特定の単位を履修することでMBA(経営学修士)の学位を取得できる。オンラインでの講義を行うスクールや、夜間・土日を中心としたプログラム、カリキュラムを自由に組めるスクールもあり、社会人でも働きながら学びやすいように工夫が凝らされている。

起業ビジネススクール メリット デメリット

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起業ビジネススクールに通うことで、どのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介する。

メリット

経営学やビジネスについては数多くの書籍があり、インターネットでも情報を得ることはできる。しかし独学では実践的な知識を得られず、机上の空論となりがちだ。起業ビジネススクールでは、経営に関するより実践的な知識・スキルを学べるのが大きなメリットである。カリキュラムに沿って体系立てて学べるため、独学するよりも効率がよく、成功までの近道となる。

また通学型の起業ビジネススクールだと、一緒に学べる仲間ができるメリットもある。一般的に起業は1人でするため、会社のように「同期」という存在はいない。しかし起業ビジネススクールに行くと同時期に起業を目指す同期ができるため、情報交換したりモチベーションを維持したりするのに効果的だ。

講義を通して、すでに起業して成功している先輩から起業のポイントや失敗談を聞けることもある。「失敗しながら学んでいく」という考えもあるが、最短で起業を目指すなら失敗の繰り返しは遠回りにはなるので、ショートカットできるに越したことは無い。失敗談を聞いておけば、同じ失敗をしないように留意できる。

デメリット

起業ビジネススクールは、学費が高額になるケースが多い。有益な学びを得ることで費用対効果は決して悪くはないが、起業のための初期費用を多く残しておきたい方にとってはデメリットになるだろう。スクールによっては大学の教授が講師を務める場合もあり、アカデミックな内容に偏ってしまうこともある。実践的に学びたい場合は、スクール選びは慎重に行う必要がある。

また社会人が会社に勤めながらスクールに通う場合は、授業や課題などの負担が増えるため、いかに両立していくかが課題となる。

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大学生にもおすすめ 起業ビジネススクール

大学生で起業を志している人も多いだろう。実際にIT業界では、「マイクロソフト」の創業者であるビル・ゲイツ氏をはじめ、大学在学中に起業して成功している例も数多くある。とは言え、社会会見のない大学生がいきなり起業するのはハードルが高い。効率的に起業するなら、起業ビジネススクールに通って基礎的な知識から身につけるのがおすすめだ。起業ビジネススクールには、学生向けに展開しているところもある。

東京渋谷に本社を置く「WILLFU」は、「大学生から成長角度を引き上げる」をミッションとし、学生をメインに起業ノウハウを教えている。先行経営者からのフィードバックを受けながら実践的な経営スキルを学べるのが魅力だ。

他にも東京都が開催している起業家スクール「TOKYO STARTUP GATEWAY」がある。都庁が主催する珍しいスクールで、数十講座の中から気になる講座を選んで自由にカリキュラムを編成できる。自分の現状やビジネスプランに合った学びを受けられる。

おすすめの起業ビジネススクール 5選

近年はさまざまな起業ビジネススクールがあり、どこが良いのか悩んでしまう方も多いだろう。そこでここでは、おすすめの起業ビジネススクールを5つピックアップしてご紹介する。

Keio business school(慶応大学大学院経営管理研究科)

Keio business schoolは、1962年に開設された、日本国内でもっとも歴史の長いビジネススクール。日本唯一、ビジネススクールの2大国際認証である「AACSB」と「EFMD」を双方とも取得している。実際に起きた経営上の事例を教材としてその問題を分析・議論する「ケースメソッド」という教育方法を取り入れており、より実践的なスキルを身につけることができる。

MBAを取得できる課程には、平日中心だけでなく土日を中心としたプログラムもあり、社会人でも学びやすい環境が整っている。さらにMBA取得後のキャリアサポートもあるため、将来のキャリアプランの実現に向けて具体的な道筋まで落とし込むことができる。

http://www.kbs.keio.ac.jp/

APU立命館アジア太平洋大学

APU立命館アジア太平洋大学は、国際的な学習が特徴的なビジネススクール。海外からの留学生を積極的に受け入れており、講義のうち約90%が日本語と英語の2言語で開講されている。「長寿経営」「品質管理」「ホスピタリティ」の3つを軸に授業のカリキュラムが構成されており、深い洞察力を持ったビジネスリーダーの育成を目的としている。ビジネススクールの国際認証であるAACSBも取得している。長期・短期の海外留学プログラムも用意されているため、世界で活躍する起業家を目指したい方にはおすすめだ。

http://www.apu.ac.jp/home/

Waseda Business School (Graduate School of Business and Finance)

Waseda Business School は、早稲田大学が運営しているビジネススクール。高い倫理観を持ち、社会に貢献するビジネスリーダーを育てることを目的としている。講義では、実業界で活躍してきた講師が多数登壇。質疑応答やディスカッションを交え双方向性のある講義を展開し、より実践的な学びを得ることができる。ビジネススクールの認証機関Eduniversalが行っているアジア地域を対象としたビジネススクールのランキング「TOP 30 2017 EDUNIVERSAL BEST MASTERS RANKING MBA full time in Far East Asia」では、1位に選出された。平日夜間と土曜だけの夜間プログラムもあるので、社会人でも通いやすい。

日経ビジネススクール

日経ビジネススクールは、日本経済新聞社が運営しているビジネススクール。早稲田大学や青山学院大学、九州大学など、ビジネススクールを開設している各大学とパートナーシップを結んでおり、数多くの客員講座を行う。経営におけるさまざまな価値観に触れることができるため、自分のビジネスに生きる引き出しを増やせる。オンラインで受講できるeラーニングもあるため、時間や場所を選ばず学習でき、多忙な社会人にもおすすめだ。

http://school.nikkei.co.jp/

K.I.T.虎ノ門大学院

K.I.T.虎ノ門大学院は、金沢工業大学が2004年に開設した1年制社会人大学院。ビジネス、知的財産、メディア、IT領域など幅広い業界で活躍する講師陣による、実践的な講義を受けられる。カリキュラムは平日の夜間や週末が中心で、社会人が働きながら学べるよう環境だ。実際に2015年度においては平均年齢が39歳、9割以上の学生が社会人であった。教員1人に対して5〜10人の学生といった少人数制クラスで、きめ細やかな指導を受けられるのも魅力。

https://www.kanazawa-it.ac.jp/tokyo/

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まとめ

今回は、起業ビジネススクールのメリットとデメリット、おすすめの起業ビジネススクールまで網羅的に解説した。起業するために、起業ビジネススクールは必ずしも必要ではない。しかしスクールで学ぶことによって、成功までの期間をぐっと短縮できる可能性は高く、数多くのメリットがある。起業を志している方は、ぜひ参考にして起業ビジネススクールを検討してみてほしい。

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