エンジェル投資家とは?知っておきたいエンジェル投資家のメリットやデメリット
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融資に関する情報を集めていると目にする「エンジェル投資家」という言葉。
言葉は聞いたことがあっても、実際に何をやっているのかはわからない方も多いのではないだろうか。
エンジェル投資家とはどのような存在なのか?
今回は、これから起業をする方へ向けて
・エンジェル投資家とは
・エンジェル投資家から出資を受けるメリットやデメリット
・エンジェル投資家に出資してもらうための4つの準備
・エンジェル投資家と出会う方法
について紹介する。
これから起業を考えている方や資金調達の方法を考えている方はぜひ参考にしていただきたい。
目次
エンジェル投資家とは?
エンジェル投資家とは、起業する人に対して出資を行う投資家のこと。
最近では起業家の間でも注目を集めている資金調達方法だ。
ここではエンジェル投資家の特徴や、出資をする理由について詳しく紹介する。
エンジェル投資家の特徴
エンジェル投資家は個人のため、出資額は100〜1,000万円が相場となる。
起業する際にはどうしても資金がかかるもの。
自己資金が足りない場合や融資を断られてしまったときの強い味方となるのだ。
エンジェル投資家による出資は返済義務がないのがポイント。
その代わりに会社の株を渡すことで取引が成立するのである。
エンジェル投資家が出資をする理由
エンジェル投資家が起業家へ出資するのにはいくつかの理由がある。
もちろんボランティアやチャリティとしての出資でないことは知っておいていただきたい。
・多額の利益を得るため
・業界に名を残すため
・起業家を応援するため
初期に自分が投資していた会社が成功して大企業になったとすれば、エンジェル投資家も業界に名を残すこととなる。
これによって多額の利益を得ることができるため、起業家への出資を行っているエンジェル投資家も多く存在するのだ。
また、元起業家の投資家の場合、新しく起業をする人たちを応援したいという思いから出資を行っている場合もある。
エンジェル投資家から出資を受けるメリット
エンジェル投資家から出資を受けるのにはいくつかメリットがある。
そのメリットについて解説していこう。
メリット①:資金返済の義務がない
エンジェル投資家による出資は返済義務がないのが最大のメリットだ。
起業には莫大な資金がかかるだけでなく、起業してから軌道に乗るまで時間がかかる場合もあるため、返済義務がないのは起業家にとってありがたい条件である。
銀行からの融資となると返済義務がある上に利子もかかるので、最近ではエンジェル投資家からの資金調達が注目されている。
メリット②:経営に関するアドバイスをもらえる
エンジェル投資家の中には元起業家も多く存在する。
そういったエンジェル投資家からは、資金調達だけでなく経営に関するアドバイスがもらえるのもメリットだ。
経験や知識が豊富なため、これからの経営に関してアドバイスをもらうのも良いだろう。
メリット③:人脈が広がる可能性がある
エンジェル投資家は幅広い人脈を持っていることがほとんどである。
そのため、知り合いの税理士を紹介してもらう、異業種の経営者を紹介してもらうなどさまざまな面で人脈が広がる可能性があるのもメリットと言えるだろう。
エンジェル投資家から出資を受けるデメリット
エンジェル投資家から出資を受けるのは、メリットだけでなくデメリットもある。
ここではエンジェル投資家から出資を受けるデメリットについて詳しく紹介していく。
デメリット①:エンジェル投資家を見つけるのが難しい
資金調達の手段として注目されているエンジェル投資家だが、知り合うのが難しいというデメリットがある。
知り合いから紹介してもらう、イベントで事業をアピールして興味を持ってもらうなど、時間と労力がかかることも忘れないでおきたいところ。
エンジェル投資家に出資してもらいたい場合は、興味を持ってもらえるような事業内容であることが大切である。
デメリット②:経営に関与させる可能性がある
エンジェル投資家にはさまざまなタイプがいるが、場合によっては経営に関与される可能性があるのだ。
会社の株を保有していることで経営に関与してくるパターンや、アドバイスとして口出ししてくる場合など、さまざまである。
そのため、自分の思う通りに経営できなくなる可能性があるため注意が必要だ。
デメリット③:高額な出資は望めない可能性がある
エンジェル投資家は個人であるため、高額出資が望めない可能性もある。
100〜1,000万円が相場とされているのだ。
高額の資金が必要な場合は、創業融資や国の補助金を検討するのがおすすめである。
エンジェル投資家に出資してもらうための4つの準備
エンジェル投資家に出資してもらうためには、しっかりとした準備が必要である。
ここではエンジェル投資家に出資してもらうための4つの準備について紹介していく。
エンジェル投資家からの資金調達を検討している方はぜひ参考にしてほしい。
事業計画を練る
まず初めに自分が起業する事業に興味を持ってもらうことが重要。
エンジェル投資家は経営のプロとも言える。
計画性のない起業はすぐに見抜かれてしまう。
そのため、しっかりと事業計画を練ることが大切だ。
・どのような事業を行うのか
・資金はどのくらい必要なのか
・資金の使い道について
・経営を軌道に乗せるためにどう行動するか
上記のような内容をきちんとプレゼンできるように準備しておくと良いだろう。
エンジェル投資家に興味を持ってもらえるようなビジネスモデルを考える
エンジェル投資家に興味を持ってもらうことも大切だ。
競合他社との違いを出し、どれだけ魅力あるサービスを提供できるかがカギとなるのである。
エンジェル投資家に面白そうだと感じさせるビジネスモデルを構築するように意識すると良いだろう。
出資したくなるようなリターンを考える
返済義務のないエンジェル投資家からの出資。しかし、起業家を支援することで得られるリターンを重視している以上、成功する見込みのない事業には出資は行わないのも事実だ。
そこで、エンジェル投資家が出資したくなるようなリターンを考えることも大切である。
「最終的にはどのような形でエンジェル投資家にリターンできるのか」を明確にしておくとよいだろう。
人脈をつくる
エンジェル投資家に出資をしてもらうには人脈づくりも欠かせない。
全くつながりを持っていない起業家よりも、幅広い人脈を持っている起業家のほうが信頼を得やすいもの。さまざまなつながりを持ち、そこでの評価をもとに出資を決めるエンジェル投資家も多いのが事実だ。
出資をするに値するかどうかきちんと判断してもらうためにも、人脈づくりは欠かせない要素なのである。
エンジェル投資家と出会うには?
これまで「エンジェル投資家は出会うことが難しいというデメリットがある」と紹介した。
しかし、起業するうえでどうしてもエンジェル投資家と出会いたいという方も多いのではないだろうか?
そこで、エンジェル投資家に出会うための方法について、詳しく解説する。
マッチングサイト
もともとはアメリカなどで主流となっていたエンジェル投資家だが、最近では日本の起業家の間でも注目されている。
そのためエンジェル投資家と起業家をつなげるマッチングサイトなども増えてきているのである。
ほとんどのマッチングサイトでは企業が登録する際に審査を行っている。
審査を通過することができれば、企業は多くのエンジェル投資家の目に触れる機会ができ、エンジェル投資家も信頼できる企業とマッチングできる仕組みとなっているのだ。
起業家向けイベント
マッチングサイトだけでなく、実際にエンジェル投資家をコンタクトが取れるイベントも増えている。
起業家向けイベントではエンジェル投資家のトークが聞けるだけでなく、実際に話す機会が用意されているのだ。
起業家へ向けた投資家目線のトークイベントは今後の経営の参考にもなるため、ぜひ参加したいところ。
この機会に自分の事業についてアピールしてみてはいかがだろうか。
SNSで直接コンタクトをとる
エンジェル投資家と知り合う方法の1つとして、SNSで直接コンタクトを取る方法もあるのだ。
エンジェル投資家はたくさんの起業家から連絡を受けているため、メールなどを送っても見られない可能性もある。しかし事業内容に興味を持ってもらい、連絡が返ってくる可能性もあるため、1度は連絡をしておきたいところ。
この方法だけでなく、イベントやマッチングサイトも利用しながら人脈を広げていくとよいだろう。
まとめ:エンジェル投資家からの出資で起業しよう!
今回は、これから起業をする方へ向けて
・エンジェル投資家とは
・エンジェル投資家から出資を受けるメリットやデメリット
・エンジェル投資家に出資してもらうための4つの準備
・エンジェル投資家と出会う方法
について紹介した。
エンジェル投資家に出資してもらうメリットは3つ。
①資金返済の義務がない
②経営に関するアドバイスをもらえる
③人脈が広がる可能性がある
資金だけでなく経営のアドバイスももらえる可能性があるため、これから起業する身としてはぜひ知り合いたいところ。
しかし、エンジェル起業家と知り合う機会がまだまだ少ないのがデメリットだ。
そこで今回紹介したマッチングサイトやイベント等で機会を探るのをおすすめする。
これから起業する方はぜひ参考にしていただきたい。
監修税理士・公認会計士からのコメント
これから起業を考えている人におすすめの資金調達の手段として、エンジェル投資家があります。エンジェル投資家から投資してもらうことで少ないリスクで起業をすることができます。うまく資金調達ができて、起業もできたら会計ソフトなどでしっかりとお金を管理しましょう。