起業したいけどお金がない?資本0から出来る起業ビジネス 5選

2020年9月6日

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「起業するには多額の費用が必要」というイメージを抱いている方は多い。しかし、お金がないからといって起業を諦める必要はない。資本0からでも、起業は成功させられる。今回は、資金0から出来る具体的な起業ビジネスと起業する際の注意点を、網羅的に解説していく。

本記事を読むメリット

  • 資本0から出来る起業ビジネスと具体的な始め方が分かる

会社法改正で起業は1円から出来る

従来では会社を設立するには、「株式会社の場合で最低1,000万円」「有限会社の場合で最低300万円」の資本金を用意する必要があった。しかし2006年5月1日から新しく施行された「会社法」により、このルールも改正。2007年以降は、1円以上の資本金で会社を設立することが可能となった。

法令上で1円起業を行えるのは、「事業を営んでいない個人であって、2か月以内に新たに会社を設立し、その会社を通じて事業を開始する具体的な計画を有する者」と記載されている。つまり現状での個人事業者、企業の代表取締役以外であれば1円起業が可能だ。未成年も例外ではなく、法定代理人の同意があれば起業できる。

実際会社を登記するためには株式会社で約30万円必要なため、1円以上の費用がかかる。また、当分の運転資金もできるだけ用意しておいた方が安心だ。しかし会社を設立するハードルは、会社法改正前と比べるとかなり低くなったと言えるだろう。

どうしても起業資金が必要なら

どうしても起業資金が必要な場合は、以下のような方法で資金調達しよう。

  • 銀行から融資を受ける
  • 家族や知人から借りる
  • クラウドファンディングをする

この中で最も一般的なのは、銀行からの融資である。事業計画をしっかり練って、金融機関からの信頼を得て融資を受けよう。家族や知人からお金が借りれるのならそれが一番手っ取り早い。近しい間柄であれば難しい手続きもなく、金利や期間などの借入条件についても柔軟に相談できる。また、近年新たな資金調達の方法として注目されているのがクラウドファンディング。インターネットを通じて不特定多数の人に資金提供を呼びかけ、趣旨に賛同した人から資金を集める方法だ。事業を始める前から多くの人に知ってもらうきっかけにもなる。

創業期の資金調達について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてほしい。

1x1.trans - 起業したいけどお金がない?資本0から出来る起業ビジネス 5選

資金0から出来る起業ビジネス 5選

資金0からでもできるビジネスには、どんなものがあるのだろうか。ここではおすすめのビジネスを5つ厳選してご紹介する。

①IT受託系

Webサイトやスマホアプリなどを開発するIT受託系のビジネスは、年々需要が上昇傾向にある。パソコンとネット環境さえあれば固定費もかからないため、資本0からでも取り組みやすい。高単価な案件も多いため、収入を安定させやすいのも魅力だ。

IT開発受託事業について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてほしい

②webマーケコンサル

SEO、リスティング広告、SNSマーケティング、コンテンツマーケティングなどの専門スキルを活かし、Webを通じての集客をサポートするWebマーケコンサル事業。こちらも体一つでできるため、固定費はかからない。ネット社会の今、Webは起業にとっては欠かせない集客ツールであり、企業と業務委託契約に結ぶことで長いスパンで収益を維持しやすい。

webマーケコンサル事業について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてほしい。

③動画編集代行・web制作代行

文章や写真に比べると圧倒的に多い情報量を短い時間で伝えられる動画は、有名企業も注目している優れたマーケティングツール。動画市場は、今後ますます盛り上がっていくことが予想されている。それに伴い需要が高まっているのが動画編集代行ビジネス。動画にテロップを入れたり不要な部分をカットしたりして編集する業務だ。

また、企業のコーポレートサイトや商品紹介ページなどを作成するWeb制作代行も、引き続き高い需要がある。どちらもスキルさえあれば仕事を獲得しやすく、資本0からでも始めやすい。

動画編集代行事業について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてほしい。

④営業代行事業

営業部門を持っていない企業や、短期的に新規顧客開拓に力を入れたい法人を対象に、営業代行を行う事業。「営業は足で稼ぐ」とよく言われるが、基本的には身一つでできる事業なのでコストはかからず、資本がなくても始められる。最近ではオンラインサービスを使って営業代行を支援する事例もあり、より仕事の幅が広がっている。具体的な業務内容としては、顧客リストの作成や入手、営業プランの作成、アポイント、ダイレクトメール、直接訪問によるアプローチなどがある。

⑤コピーライティング代行事業

集客を行う上で、どれだけ良い戦略を立てても販促物が良くなければ思うような効果は上がらない。販促物のクオリティに大きく関わるのが、「コピーライティング」である。このコピーライティングを企業に代行して行うのが、コピーライティング代行事業。商品や企業の魅力が伝わるよう、読者の行動を促す目を引く文章を作成する。スキルは必要だが、コストはかけずに行える。

まずはフリーランス・個人事業主から始める

資本0でも起業はできるとは言え、会社を登記するための費用は必要だ。「いきなり起業するのはハードルが高い」「登記の費用を準備するのも大変」という方は、まずはフリーランス・個人事業主から始めるのがおすすめ。フリーランスや個人事業主であれば、全くお金をかけずに事業をスタートできる。事業をある程度成長させてから、会社として起業するのもひとつの手だ。

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会計ソフトの導入は必須

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会社を経営するとなると、メインとなる事業はもちろん、会計管理も行っていかなければならない。会計業務を効率化するために、会計ソフトの導入は必須。「10book」は、少しでも節約したいという創業初期の起業家のニーズに応えた会計ソフトだ。最小コストで帳簿の作成、決算書の作成、月次損益レポートの作成など、バックオフィス作業を効率化できる。初期費用もランニングコストも無料で会計ソフトを利用できるため、創業初期の企業は特に活用してみてほしい。

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軌道に乗ったら仲間を集める

資本0で事業をスタートするなら、仲間集めは事業が軌道に乗ってからでも遅くない。創業初期はすべての業務を1人でこなさなければならないので大変だが、人件費は節約できる。

いつまでも1人のままだと事業を成長させるにも限界があるため、ある程度軌道に乗ってきたら仲間を見つけた方が良い。信頼できる仲間のサポートがあると、スピード感を持ってビジネスを発展させやすくなる。起業仲間募集系のwebサイトやSNS、知り合いのつてなどを活用して、創業初期をポジティブに乗り切ってくれる仲間を探そう。

競合優位性や差別化は後からでも出来る

起業するにあたって、「競合とどうやって差別化しよう」と考えてしまいなかなか一歩が踏み出せない方もいるだろう。しかし、競合優位性や差別化は後からでもできる。起業するなら「まずはやってみる」という行動力がとても重要だ。手を動かしながら軌道修正を繰り返していくことで、徐々に差別化していこう。

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まとめ

今回は、資金0から出来る具体的な起業ビジネスと起業する際の注意点を、網羅的に解説した。多額の費用がかかりそうに思えるが、実は資本0からでも起業はできる。ネット社会の今、コストのかからないビジネスも幅広くたくさんのチャンスがある。「お金が無いから」と諦めず、今できる範囲でチャレンジしてみてほしい。

実際に起業する際の手続きについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてほしい。

2020年9月6日起業準備