脱サラとは?脱サラしたらどうなる?準備するべきこと

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近年、会社の働き方について疑問を持つ人が多く、脱サラを決意する人が増えている。そんな「脱サラ」とは、会社を辞めてどんなことをするのか。その後の背景が気になる人も多い。会社に属さずに生計をたてるには、どうしたらいいのか。

この記事では脱サラのメリットデメリットや、脱サラ前に準備すべき事を解説。後半では脱サラ後に失敗しづらいおすすめの職業もご紹介。脱サラを考える人は是非参考にしてほしい。

脱サラとは?

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脱サラとは、会社に務めて給与を受け取るサラリーマンが、どの会社にも属さず自立した働き方を選択することである。サラリーマンは、会社の方針に従い、勤務時間や休憩時間にも縛りがある。さらに、通勤の際に満員電車に乗ったり、上司や部下などの人間関係に悩まされることが多い。

そんな窮屈な環境から脱却する人が増えていることから「脱サラ」という言葉が生まれたのだ。

脱サラのメリットデメリット

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脱サラするとどうなるのか、メリットとデメリットを比べることは大事だ。しっかり把握しよう。

脱サラのメリット

脱サラのメリットは、何といっても自由に選択ができること。会社を立ち上げ、やりたい事業を掲げ、自らで方針を決めることができる。そのためモチベーションが上がり、目指す目標に向かって頑張れる。そして頑張った分は収入に反映していくのだ。

そして脱サラから開業することで、サラリーマンの決まった額の給料ではなく、頑張った分だけ収入を増やすことも可能なのだ。さらに、人付き合いも自分で選択できるため、ストレスが少ないのも魅力である。

脱サラのデメリット

脱サラのデメリットは、事業を始めたばかりの頃は安定した収入を得るのはむずかしい点。起業してから2,3年は安定しない事が多く、そのまま失速するケースも少なくはない。もちろん社会保険や厚生年金、ボーナスや育休手当などもないのだ。

さらに、安定するまでの間は社会的信用度が足りない場合が多く、銀行口座やクレジットカードなどが作れないこともあるので要注意だ。

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脱サラに向いている人の特徴

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脱サラをして自由になるのは、即ち「自分次第でどうにでもなる」という事。成功する場合もあれば失敗する可能性も大いにあるのだ。中でも重要なのはこの3つ。

自己管理

コミュニケーション力

継続力

以下に解説していく。

自己管理ができる

しっかり自立するということは自己管理ができないと務まらない。今まで会社がしてくれていた税金や年金などの管理は全て自分でする必要があるのだ。さらに、事業で起きたトラブルは自分の責任になるため、サラリーマンの頃と比べて責任感は強く持たなければならない。

例えば体調管理。特に個人で働く場合、自分が体調を崩した時、代わりに頼める人がいることはほとんどない。納期に間に合わなかったり、クオリティが下がったものを納品すると、信用に傷がついてしまう。そうなると失った信用を取り戻すのは難しいので気を付けよう。

また、資金調達のための融資や助成を受ける場合にも自己管理能力を重視される事が多いため、行き当たりばったりではなく、常に計画的な行動を心がけよう。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力も、脱サラする上で重要なこと。自分から仕事を取ったり、クライアントとのやり取りは必須だ。情報収集においても、インターネットで調べるだけでなく、人とコミュニケーションすることで得られる情報も多いのだ。

継続する力がある

脱サラして独立するには、継続力はかなり大事だ。自由な分、サボりがちになってしまう人もいる。モチベーションが上がらなくても納期に間に合わせないとならないし、事業に必要な知識を付けるための勉強も継続させないと成長しないのだ。

脱サラ前に準備すること

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脱サラする前に準備しておきたいことは5つ。

事業計画を念入りに考える

資金調達

銀行口座やクレジットカードをつくる

交友関係を把握

上手くいかなかった場合の対処法を考えておく

それぞれ解説にしていく。

事業計画を念入りに考える

事業計画を緻密に考えることは、独立を成功させるにはとても重要なこと。さらに、創業融資や助成金を受ける場合にも審査の段階で重要視される。そのため、書類として準備しておくこと提出する際に楽である。

また、事情計画を念入りに考えるのは、モチベーション向上にもつながる。

資金調達

資金は、始める事業にもよるが開業資金、運転資金、さらには事業が安定するまでの生活費などを用意する必要がある。開業資金は、自己資金の他、融資や出資、助成制度などを利用して調達が可能だ。例を挙げると日本金融公庫の創業融資や、市民バンク、エンジェル投資家など。

事業目的や内容から、投資や出資を受けられる場合もあるので小まめにチェックすることが大事だ。

また、融資を受ける場合は、自己資金の額や事業内容によって増減する。前もってコツコツ貯金をし、ある程度の自己資金の用意が必要だ。

銀行口座やクレジットカードをつくる

銀行口座やクレジットカードは、信用がないと新規発行するのは難しい場合がある。会社に属しているうちに作るのがおすすめだ。

交友関係を把握

交友関係は、今までの仕事でお世話になった人や友人をリストアップしておくのがおすすめ。独立後も関係を繋げることで有益な情報を得られる可能性があるのだ。人伝いに思わぬ仕事が来る可能性も。交友関係の把握と共に、独立する意思も話しておくのもおすすめ。

上手くいかなかった場合の対処法を考えておく

万が一、脱サラ後に始めた事業が上手くいかない場合もある。そうなると、またサラリーマンに戻ることを考えなければならないことも。それを防ぐためにも、もしもの時に頼れる人投資家や組合や助成制度などを把握し、失敗に終わらせない努力が必要だ。

脱サラ後に失敗しづらいおすすめの職業5選

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独立で失敗するパターンは、計画性のなさや開業資金不足など。脱サラ後はリスクの低い事業を進めたい。そこでおすすめなのがこの5選。

・現職と同じ業種での開業

・フリーランス

・農業

・店舗のないネットショップ運営

・職人の後継ぎになる

是非参考にしてほしい。

現職と同じ業種での開業

現職と同じ業種での開業は、これまでの経験値があるため失敗しづらい。また、創業資金を融資したい場合に審査が通りやすくなるメリットもあるのだ。

さらに、同じ業種であれば信頼できる人脈をそのまま活かせることもあり、思わぬサポートや新しい企画に参加できる可能性も。圧倒的に成功に繋がるチャンスを掴みやすいのだ。

フリーランス

フリーランスとは、会社に属さずに自身の技術力で仕事を掴み、収入を得ること。中でも最近増えているのが、パソコンがあれば出来るWEBデザイナーやプログラマー、ライターやイラストレーターなど。SNSやクラウドソーシングなどを介して仕事を受ける。

自宅でも近所のカフェやホテルなど、ノマドで仕事ができるため、海外生活や、家を持たずに世界旅行をしながら仕事をする人も増えている。

農業

農業は、野菜や果物、米や花などの日本の食を支える大事な仕事だ。しかし、後継者が足りておらず、高齢化から土地があっても作物を育てられなくなっている農家も多い。そんな背景から、20代~30代の若者が農家を後継するための助成制度を設ける自治体が増え、若者の新しい働き方として人気になっている。土地や古民家を安く買うことが出来たり、運がよければタダで譲り受けられることも。さらに、研修や田舎体験などを実施することで初心者でも始めやすい取り組みが豊富である。

店舗のないネットショップ運営

ショップを持つのに、店舗を設けると家賃や光熱費などのコストが多くかかる。しかし、インターネットを利用した無店舗の運営は、パソコンと商品を確保する場所があれば可能なのだ。開業資金も少なくて済むため、借金を負うようなリスクも回避できる。

また、営業時間の制限もなく、ネット環境を持つ世界中の人から注文を受けられる可能性もあるため、ネットショップが成功した後に、店舗を持つことを目標にするのもおすすめである。

職人の後継ぎになる

職人の後継ぎは、脱サラはしたいけれど、これといったやりたい事業がない人におすすめだ。

先程紹介した農業の他にも、日本には伝統的な技術のいる職人技術が沢山ある。それらを後継者がいないために衰退していくのは非常にもったいない。

例えば、漆職人や陶芸家、寄木細工などの民芸系のほか、漁師や狩猟など生活する上で重要な役割をもつ職人不足が深刻だ。

後継者募集の求人や職人見習い求人などから応募し、研修や弟子になることがスタート。一旦は会社員のような扱いになるが、独立するまでのノウハウを1から教わることができる。

まとめ:脱サラとは、自由でもあるが厳しい道でもある

1x1.trans - 脱サラとは?脱サラしたらどうなる?準備するべきこと

脱サラは、会社に属さない分自由度が高いが、全ての責任は自分にかかることを忘れてはならない。

脱サラする前には事業計画や資金調達など、入念な準備が必要不可欠。しっかり準備をしておかないと、集客不足や資金不足につながり失速する恐れがある。

脱サラして、やりたい事業が明確にない場合、リスクの少ない職業を選ぶのがおすすめ。農業や職人などの後継者や、ネットショップ経営などが負債を抱えにくく、初心者でも始めやすい。

新しい挑戦をすることはとても大切だが、上手くいかない可能性も考えながら、慎重に行動しよう。

監修税理士・公認会計士からのコメント

サラリーマンのしがらみから脱却するために脱サラを検討している方は、増加位傾向にあります。そのため、独立可能な職種や融資の方法など選択肢が豊富な為、自身の事業計画に合致する物を選ぶと良いでしょう。

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起業準備

Posted by taxtech-editor